「通算718本塁打の男」バリー・ボンズがイチローを熱く語る。

2006/06/21 18:49 Written by コ○助

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屈強な打者が揃うメジャーリーグの世界で、20年に渡り「超一流」で在り続けているサンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手。4年連続を含む7度のMVPを獲得、今季はベーブ・ルースの持つ歴代2位の714本塁打の記録を塗り替えるなど、41歳になった今もなお進化を続けるスーパープレイヤーなりよ。野球にそれほど興味のない人でも、「ボンズ」の名前くらいは耳にしたことがあるかもしれない、メジャーの「偉人」とも言える存在なりね。

そんなボンズ選手がスポーツ報知のインタビューで、同じくメジャーでスターとなったマリナーズのイチロー外野手について熱く語っているなりよ。イチロー選手がまだ野球少年だった頃からメジャーで活躍していたボンズ選手の目に、イチロー選手の姿がどう映っているのかは興味深いところ。なかなか面白いインタビューだったので、少し見ておくことにするなり。

「イチローこそすべての日本人選手のなかでベストだと思うよ。そんな彼と、いつの日か一緒にプレーしたいと願っているんだ」
「野球選手としてパワフルでストロングな長距離ヒッターのサダハル・オーは別格だけど、イチローは私が見てきたなかで最も優秀な日本のオールラウンドプレーヤーだ」
「もしも、彼が日本で過ごした10年間を米国でプレーしていたならば、きっとピート・ローズだって生涯安打記録(4256本)を脅かされて困っていただろう。リッキー・ヘンダーソン以上に素晴らしいリードオフマンを私は知らないが、イチローもそれに負けず劣らずの1番打者だよ」

インタビューにはイチロー選手に対する賛辞ばかりが並んでいるなりが、日本のメディア向けの発言なので多少のリップサービスはあるとはいえ、同じスター選手としてイチロー選手のことを敬う言葉がポンポン飛び出しているのは、素直に嬉しいなりよね。それが「あの」ボンズ選手の言葉だと思うと、これまた格別なものがあるなり。

ボンズ選手はイチロー選手と「一緒にプレーしたい」とも語っているなりが、決して現実味のない話ではないようで、先日はサンフランシスコの地元紙が「ボンズ、マリナーズ移籍に興味あり?」と報じていたことも。これはボンズ選手とジャイアンツの契約は今季で切れるため、DHを打てる打者を探しているマリナーズへの移籍にも色気を感じている、というニュアンスの報道だったなりよ。また、たびたび浮上するボンズ選手へのドーピング疑惑や高額の年俸、チームの若返りなどの諸要素を複合的に考えると、ジャイアンツは来季の契約を結ばないとの見方も強く、仮にボンズ選手が来季も現役を続行するならば、可能性のひとつとしてマリナーズの名前が浮上するのは不思議ではないなりね。

ハンク・アーロンが持つ歴代1位の755本塁打の記録更新には現役続行が最低条件。来季はマリナーズを舞台に、イチロー選手のチームメートとなったボンズ選手が、メジャーの本塁打記録更新の瞬間を見せてくれると信じたいなり。

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