借金のカタに取られた東京タワー、元社長がゴルフ場経営に失敗。

2006/06/19 11:35 Written by コ○助

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「地球上で最も好きな建築物は?」。そう聞かれたら、きっと世界遺産をはじめとする歴史的に大きな意味を持つものや、技術の粋を集めた超近代的なものを挙げる人が多いと思うなりが、恐らくコ○助が挙げるのは東京タワー。関心のない人からすれば「ただの電波塔」「東京の観光名所」程度にしか感じないかもしれないなりが、コ○助は東京タワーが大好きで、並々ならぬ愛着を持っているなりよ。

どれほど東京タワーを愛しているのかといえば、嫌なことがあって落ち込んでいる日も、仕事が立て込んで疲れ切っている日も、その立ち姿を目にするだけで沸々と元気が湧いていくるほど。3年ほど前から東京タワーが間近に見える東京・六本木に住むようになったなりが、昼と夜では違う顔を見せてくれる東京タワーを毎日眺めることが、今のコ○助のモチベーションを支えているといっても過言ではないなりね。

現在は放送波の電波塔としての役割を担っている東京タワーなりが、そう遠くない将来にはその役目を終えることになるなり。地上デジタル放送の全面移行時期を目指して建築計画がまとめられた「第2東京タワー」が開業する2011年が、東京タワーにとっては大きな転機となるなりよ。電波塔としての役目がなくなると各テレビ局からの放送収入が激減するため、東京タワーはいかにして観光収入で減収分を補うかが重要なミッションとなるなりが、現実的に考えて数十億規模の放送収入を観光収入で補うのはムリな話。先細りする収入を少しでも増やすために、いかにして新たな収益源を確保するか、5年の猶予の中で模索を続けることになるなりよ。

そんな東京タワーが借金のカタに取られているという話が朝日新聞に出ているなり。東京タワーを運営しているのは日本電波塔株式会社という民間会社。「大阪の新聞王」と呼ばれ、産経新聞や関西テレビの創業者だった前田久吉参議院議員が、ニッポン放送の鹿内信隆氏らと共に設立したのが日本電波塔なり。借金話の元凶となるのは、前田久吉氏の息子であり、三代目社長でもある前田福三郎氏。ちょうどバブルの頃、別会社の「東京タワーディベロップメント」を設立、ゴルフ場の開発・経営に乗り出したなりが、これが大失敗してしまったなりね。膨らんだ負債は100億円を超えることに。

日本電波塔は前田福三郎氏の社長職を1999年に解任した上で、東京タワーの敷地と建物を担保に銀行から100億円を借り入れ、自己資金の23億円を加えて全額肩代わり。現在も返済は続いているというなりよ。保有資産の売却なども進め、今のところ順調に返済は行われているようなりが、今後、収入が激減することが分かっているだけに、この借金が大きな負担になるのは確実。日本電波塔の経営が上手くいかなくなれば、東京タワーが差し押さえられる……なんてことも、将来的にはあるかもしれないなりよ。

2011年以降どのように返済していくのかという道筋は示されていないなりが、日本電波塔が破たんするようなことがあってはならないなりよね。どうかこの苦境を乗り越え、未来永劫、東京のシンボルとして東京タワーが輝き続けられますように……。

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