「トリックが目指すのは『珍味』」堤幸彦監督インタビュー。

2006/06/18 18:20 Written by コ○助

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2000年7月にテレビ朝日系の深夜ドラマとしてスタート、これまで熱狂的なファンに支えられながら着々と作品を積み重ねてきた「トリック(TRICK)」シリーズ。貧乏で貧乳の「自称天才奇術師」の山田奈緒子(仲間由紀恵)と、態度とアレがデカい、通信教育で学んだ彼手が得意技の物理学者・上田次郎(阿部寛)が繰り広げる掛け合い、ミステリーに偏らないコメディ要素、脇を固める魅力的な俳優陣などなど、随所に演出を務める堤幸彦監督のマジックが炸裂している作品なりよね。堤幸彦監督には「ケイゾク」や「池袋ウエストゲートパーク」、「世界の中心で、愛をさけぶ(ドラマ版)」(いずれもTBS系)などの代表作があるなりが、「トリック」を最高の代表作と推す人も多いなりよ。

参考までに、これまで放送、もしくは公開された「トリック」シリーズの作品を簡単にまとめておくなりね。

[トリック(TRICK)シリーズ テレビ朝日系]
2000年07月「TRICK」金曜ナイトドラマ枠(深夜ドラマ)
2002年01月「TRICK2」金曜ナイトドラマ枠(深夜ドラマ)
2002年11月「TRICK劇場版」初映画化
2003年10月「TRICK」木曜ドラマ(ゴールデンドラマ)
2005年11月「TRICK新作スペシャル」日曜洋画劇場
2006年06月「TRICK劇場版2」映画版第2弾(完結編?)

そんな「トリック」ファンの誰もが待ち望んだ、2作目の映画版が10日から公開されているなりが、このシリーズに寄せる想いなどについて、堤幸彦監督が語っているインタビューが産経新聞に出ているなり。

「なぜこれほど人気が続いているか正直、分からない。それこそ“トリック最大の謎”とも言われてますからね」
「一貫して心掛けてきたのは“僕が面白くて笑えるものをそのまま映像化しよう”ということ」
「ヒットさせようと平均値を目指すと失敗する。トリックが目指すのは“珍味”。見る側も珍味を求めているんでしょうか」

堤幸彦監督は「トリック」人気の理由が分からないと語っているなりが、一ファンの視点から言えば、恐らく堤幸彦監督の長年のキャリアの中で披露してきたエッセンスをすべて凝縮しているのが「トリック」だからなのでは。それはキャスティングの妙であり、会話のテンポであり、映像処理の巧さであり。もちろん仲間由紀恵の人気にけん引されている部分もあるとは思うなりが、堤幸彦監督のコメントにある「僕が面白くて笑えるものをそのまま映像化しよう」という部分に、世間の興味・関心が上手くマッチしていると考えるのが自然なりよね。

現在公開されている「TRICK劇場版2」はシリーズ完結編とも言われており、これが「TRICK」に触れられる最後のチャンスになるかも。ファンの人はぜひ劇場に足を運んで、「TRICK」の、そして堤幸彦監督の世界を堪能してくださいませ。

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