廃線利用の「リアル電車でGO!」、今秋から実施へ。

2006/06/15 23:13 Written by コ○助

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1996年に第1弾が登場して以降、世間に大ブームを巻き起こした電車運転シミュレーションゲーム「電車でGO!」。プレイヤーは電車の運転士となり、あらかじめ決められたダイヤに沿って電車を運行、各駅のホームの指定された位置に停止させるという一見すると簡単そうなゲームだったなりが、各路線を走る電車の特性や、設定された速度制限などの細かい諸条件が行く手を阻み、意外と(?)思うように電車の運転はできないことを痛感させられたものなり。もちろんゲームなので実際の電車とは大きく異なるなりが、子どもの頃から入りたくても入れない、運転台の雰囲気だけでも感じ取れる楽しいゲームだったなりよね。

「電車でGO!」をやったことがある人の中には、きっと実際に電車を運転したいと思ってしまった人も少なくないはず。コ○助はその昔、正確には電車ではなく機関車なりが、実際に運転台に入って短い距離を運転したことがあるなりよ。勝手に機関車に潜り込んで……という悪さをしたわけではなく(笑)。電車や機関車の基地とも言える機関区が開放されるイベントに行ったときに、機関車を運転させてくれる企画が催されていて、それに参加したことがあるなりね。もう20年近く前の話なりが、今でもそのときの感触を覚えているほど、良き思い出になったものなりよ。自分の操作であんなに大きな車体が動く。結構感動モノなり。

そんな電車の運転を実際に体験できる「リアル電車でGO!」とも言うべき構想が、石川県の特定非営利法人(NPO法人)の「のとレール・エア21」から発表されたなりよ。どのような構想なのか、夕刊フジの記事に詳しく書かれているので、簡単にポイントをまとめておくなりね。

・昨年3月に廃線となった第三セクターの「のと鉄道」能登線を利用。
・運転士OBの指導を受け、約900メートルの区間を時速15キロで体験運転できる。
・料金は初期講習料を含め約8000円。
・中学生以上が対象。
・実施日は今秋以降の土日と春休みなどを予定。

「のと鉄道」能登線は石川県鳳珠郡穴水町の穴水駅と石川県珠洲市の蛸島駅を結んでいた全長61.0キロの路線。乗客の減少を理由に2005年3月31日をもって廃線となったなりよ。それ以降、地元では観光客が減り、ホテルやタクシーなどの観光収入が減少の一途をたどっていることから、今回の構想が持ち上がったというなりね。

約900メートルという距離は決して長くはないなりが、実際の電車を運転できるのは非常に貴重な体験。そう思えば、料金的にも決して高くはないし、意外とヒットするかもしれないなりね。石川県は東京からは少し遠いなりが、電車の運転をしに行ってみたいなりよ……。「電車でGO!」をプレイして、実際に電車の運転がしてみたくなった人は、「のと鉄道」能登線跡に足を運んでみてはいかがなりか?

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