シチズン、携帯電話の着信を知らせる腕時計「i:VIRT」発売。

2006/06/10 10:05 Written by コ○助

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携帯電話の普及によって割を食ったモノのひとつ、腕時計。かつてはファッションアイテムであると共に、時間を見るための必須アイテムでもあった腕時計なりが、いまでは後者の役割は携帯電話に奪われ、すっかり腕時計をする人が少なくなってしまったなりよね。コ○助は以前から腕時計をしないとどうも落ち着かないので、今でも毎日欠かすことなく腕時計を身につけているなりが、残念ながら周囲では腕時計をしている人は皆無になってしまったなりよ。

こうした状況が時計メーカーに打撃を与えているのは間違いないなりが、時計メーカーとしてもこのまま新しい時代に対応しないわけにはいかないと、携帯電話との共存の可能性を模索してきてはいるなりね。長年、いろいろな方向性が検討されてきたなりが、ようやく最近になって具体的に見えてきたのが、携帯電話と連携する「Bluetooth腕時計」というカタチ。各社が思い描くイメージは、時計が自ら携帯電話と融合していく「腕時計型携帯電話」ではなく、携帯電話の補助をするような立ち位置なりよ。携帯電話の通話やメールの着信をBluetoothに乗せて腕時計に飛ばすことで、カバンの中に入れた携帯電話の簡単な情報を見ることができるビューワーのような役割を担わせる方向性なりね。

これまで各社から試作機はいくつか発表されているなりが、ようやく実際に発売される製品が登場するなり。それがシチズン時計が7月7日から販売する「i:VIRT」なる製品。携帯電話と連携する「Bluetooth腕時計」としては、世界で初めて発売される製品となるなり。いったいどのような製品なのか、簡単にスペックや特徴をまとめておくなりね。

[i:VIRT アイ:ヴァート(シチズン時計)]
・世界初の「携帯電話と連動するBluetooth腕時計」。
・携帯電話(PHS)の着信を光と振動で通知。
・携帯電話(PHS)のアドレス帳に登録した名前を腕時計のディスプレイに表示。
・着信中の保留、切断操作が可能。
・電話帳を最大1000件登録可能。
・本体色はブラックとシルバーの2色。
・色ごとに2500個ずつ、計5000個の限定販売。
・価格はオープンプライス。

ややクセのあるデザイン、そして機能的にも少し弱い製品なので万人受けするモノではないなりが、まずは市場に「Bluetooth腕時計」がお目見えしたことを素直に喜ぶべき。シチズン時計としても今後の腕時計市場の拡大を狙う製品として力を入れていく分野のようなので、これからの展開に期待を持ちつつ、「i:VIRT」がどの程度の使い勝手の製品なのか見ておきたいところなり。

ちなみに、デザイン、機能面ともに「i:VIRT」を上回る期待を背負っているのが、セイコーインスツルが開発を進めている「Bluetooth腕時計」。「i:VIRT」は通話の着信を通知する機能しかないなりが、セイコーインスツルの製品はメールの差出人名や件名も表示する機能を備えており、より実用性の高いものになりそうなりよ。こちらは来年の商品化に向けてスケジュールが組まれているようなので、もうしばらく待つ必要があるなりが、「i:VIRT」ともども新たな腕時計の需要の開拓に繋がる製品になると期待したいものなり。

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