任天堂が描く「Wii」と「ニンテンドーDS」の今後の展開。

2006/06/07 22:29 Written by コ○助

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「ニンテンドーDS」の好調な売れ行きを背景に、再び強いブランド力を取り戻しつつある任天堂。年末に発売される据え置き型の「Wii」に対する期待も日増しに高まっているなりが、これからの下半期に向けてどのような施策を展開していくのか、任天堂が経営方針説明会を開催したなりよ。「ニンテンドーDS」の現状や今後の「Wii」に関する新しい情報などが披露されたなりね。

それではまず、簡単に経営方針説明会で発表された内容をまとめておくなり。

[Wiiについて]
・任天堂の岩田聡社長が「Wiiは次世代機ではない」と明言。
・Wii開発の上で「処理能力至上主義」という選択肢をあえて選ばなかった。
・本体の発売と同時期に「Wiiらしい"タイトルを多数投入する」。
・ゲームを配信するバーチャルコンソールでは、過去のゲームだけでなく、コンパクトな新作ゲームを500〜1000円程度で販売。
・バーチャルコンソールの起動時間は「3秒」を目標に開発を進めている。
・WiiとニンテンドーDSの連動タイトル第一弾は「ポケモン」。
・本体の価格と発売日は9月に発表。
・今期の目標出荷台数は本体が600万台、ソフトが1700万枚。

[ニンテンドーDSについて]
・5月に発売した「New スーパーマリオブラザーズ」が100万枚を突破。
・供給体制を改善し、夏以降は月産200万台、最高で220万台を出荷する。
・ネットが見られる「ニンテンドーDSブラウザー(仮)」は7月に提供。
・ワンセグ放送の受信への対応は今年の秋頃を予定。

「Wii」に関する大きな情報は、先日アメリカのロサンゼルスで開催されていた世界最大のゲームショー「Electric Entertainment Expo(E3)」でだいたい発表されてしまったなりが、今回の経営方針説明会で明らかとなったのは、過去のゲームを配信する新しい試みのバーチャルコンソールのあたり。ファミコン、スーパーファミコン、ゲームキューブなどで提供された任天堂のすべてのソフトと、PCエンジンやメガドライブで提供された一部のソフトが配信されることは判明していたなりが、新たに新作のゲームもラインアップに加わる予定があることや、ユーザーにストレスを感じさせないよう、「3秒」というストイックな起動時間の目標を立てていることが明らかになったなりよ。また、ニンテンドーDSと連動する最初のタイトルが「ポケモン」になることも、この場で初めて明らかにされたなりね。

ニンテンドーDSについては、品切れ続きの状態を改善する施策として、今夏から月産の台数を200万台に引き上げ、ピーク時には220万台を出荷する体制を整えるようなりよ(現在は160万台)。現在は毎週のように出荷しているものの、小売店では入荷即完売の繰り返し。増産体制が整うのは夏以降なので、まだしばらくは状況が改善されることはなさそうなりね。ちなみに、ニンテンドーDSは発売から1年半が経過した現在までに840万台を出荷しており、これはゲーム機史上、最速のペースなのだとか。

「Wii」の発売を控え、下半期も話題豊富な任天堂。まだまだ楽しみは続くなり。

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