「最も好きなスポーツ選手」、イチロー外野手が2年連続でトップ。

2006/06/06 23:57 Written by コジマ

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世論・市場調査の専門機関、中央調査社が毎年行っている「人気スポーツ調査」の第14回調査の結果が6日に発表され、「最も好きなスポーツ選手」部門で大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー外野手が2年連続で1位になったのだ。また、「好きなプロスポーツ」部門ではプロ野球が53.7%で11年連続の1位を獲得。割合も昨年の51.7%から2ポイント回復し、2003年から続いていた人気低下に歯止めがかかったのだ。

この調査は1993年に始まったもので、毎年全国の成人2000人を対象に「最も好きなスポーツ選手」「好きなプロスポーツ」「好きな現役力士」「一番好きなプロ野球チーム」「一番好きなJ1のサッカーチーム」などが質問され、14回目となる今年は5月11〜14日に1332人から回答を得た(回答率66.6%)。

「最も好きなスポーツ選手」部門は、1位のイチロー外野手、2位のニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)は昨年と変わらなかったものの、その差は10.9ポイントと少し広がっている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場の有無が差を広げたのかなあ。また、昨年まで常に3位に入り続けていた長嶋茂雄氏が順位を落とし、代わりにトリノ五輪フィギュアスケート金メダリストの荒川静香選手が3位に入ったのだ。

「好きなプロスポーツ」部門では、プロ野球が1位、2位がプロサッカー(Jリーグ)、3位が大相撲となっていた。プロ野球は11年連続で1位なものの、03年の60%から、04年の54.4%、昨年の51.7%と3年連続で低下しており、人気の下落が如実に出ていたのだ。今年は、WBCの影響からか、53.7%と少し回復したのだ。この減少傾向はゴルフを除くすべてのスポーツで表れており、「どれでもない」という回答が毎年増加している。WBC効果があるなら、次回の調査ではサッカー・ワールドカップ(W杯)の影響でJリーグの人気が上がるのかな。

このほか、「好きな現役力士」部門では琴欧州が昨年の13位からトップに輝き、「好きなプロ野球チーム」部門では1位巨人と2位阪神と変わらず、昨年の覇者であるロッテは11位だったのだそう。うーん、何でだろう。

今年は間もなく開幕するW杯に関する質問もなされており、関心がある人の割合は02年の日韓共催大会を7ポイント上回る54.2%、日本が決勝トーナメントに進出すると回答した人は53.4%、優勝はブラジルが33.7%で1位という結果が出ているのだ。

この結果を見てみると、スポーツの人気が分散化し、全体的に人気が低下していることが分かるのだ。WBCやW杯の他力本願な効果だけでなく、スポーツ界全体が一丸となって人気回復に取り組まなければならないのかもしれない。それにしても、「最も好きなスポーツ選手」部門でトップ10に入った12人中7人が野球選手だし、インフォプラントが行った別の調査でも最も好きなスポーツで野球が1位になったそうだし、まだまだ野球は人気あるんだなあ。よかった。

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