第43回ギャラクシー賞発表、大賞に「タイガー&ドラゴン」など。

2006/05/31 22:47 Written by コジマ

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NPO法人放送批評懇談会が優れた放送番組を表彰する「第43回ギャラクシー賞」の発表と表彰式が31日、東京都内で開かれ、大賞にテレビ部門がドラマ「タイガー&ドラゴン」(TBS)、ラジオ部門が「伊集院光 日曜日の秘密基地」(TBS)の今年2月26日に放送された「どこの誰かは知らないけれど、話してみたらスゲー人スペシャル」が選ばれたのだ。授賞式には「タイガー&ドラゴン」で主演した長瀬智也や、個人賞を受賞した天海祐希が出席した。

ギャラクシー賞は、優秀番組・個人・団体を表彰するためにNPO法人放送批評懇談会が創立したもので、年1回開催される。1963年に始まり、審査は第三者に委託することなく、同会の会員が一貫して審査に当たっているのだそう。毎年4月1日〜翌年の3月31日までにテレビ・ラジオで放送された番組が対象となり、「テレビ」、「ラジオ」、「CM」、「報道活動」の4部門に分けてそれぞれ「大賞」1作品、「優秀賞」2〜3作品、「選奨」複数のほか、テレビ部門と報道活動部門で「特別賞」1番組、テレビ部門で「個人賞」1人、ラジオ部門で「DJパーソナリティ賞」1人が選ばれるのだ。

昨年の主な受賞作品(者)を見てみると、

【テレビ部門】
●大賞 
笑ってコラえて!文化祭 吹奏楽の旅 完結編 一音入魂スペシャル(日本テレビ放送網2004年11月3日放送)
●個人賞 
和久井映見 プレミアムステージ特別企画「9.11」(フジテレビ)、金曜時代劇「最後の忠臣蔵」(NHK)、金曜時代劇「華岡青洲の妻」(NHK)の演技
【ラジオ部門】
●大賞
ラジオドキュメンタリー「もうひとつの涙そうそう」(エフエム沖縄 2004年4月24日放送)
●DJパーソナリティ賞
ジョン・カビラ 「GOOD MORNING TOKYO」(J-WAVE)パーソナリティとして
【CM部門】
タワーレコード 企業シリーズ「神社篇」、同「牛丼篇」、同「タクシー篇」(タワーレコード/東北新社/電通)
【報道活動部門】
●大賞
報道特捜プロジェクト「許せない!年金資金のムダ遣いを徹底追及」(日本テレビ放送網)

となっている。実はジョン・カビラの番組しか知らないのだけれど、テレビ部門の個人賞が、演技に対して贈られているのが面白いのだ。すべての受賞作品リストはこちら。テレビ部門で「タイガー&ドラゴン」のスペシャル(「三枚起請」の回)が選奨に選ばれているのだ。そして、今年の主な受賞作品は以下のとおり。

【テレビ部門】
●大賞
金曜ドラマ「タイガー&ドラゴン」(TBS、2005年4月15日〜6月24日放送)
●個人賞
天海祐希 「女王の教室」(日本テレビ)、「離婚弁護士II」、「越路吹雪 愛の生涯」、「キッチンウォーズ」(フジテレビ)の演技
【ラジオ部門】
●大賞
伊集院光 日曜日の秘密基地〜どこの誰かは知らないけれど、話してみたらスゲー人スペシャル(TBSラジオ&コミュニケーションズ、2006年2月26日放送)
●ギャラクシーDJパーソナリティ賞
水野晶子 「はやみみラジオ!水野晶子です」(毎日放送)パーソナリティとして
【CM部門】
●大賞
公共広告機構 エイズ予防「見えない連鎖篇」(公共広告機構/シースリーフィルム/大広)
【報道活動部門】
●大賞
戦後60年「明日への伝言〜平和のための鹿児島戦争展」の開催と特別番組(南日本放送)
(すべての受賞作品リストはこちら

2年連続での表彰となった「タイガー&ドラゴン」の面白さはNarinari.comでも何度もお伝えしてきたのだけれど、注目なのはラジオ部門大賞の「伊集院光 日曜日の秘密基地」。ぼくは聴いたことがないのだけれど、前番組「伊集院光 日曜大将軍」(1998〜2000年)に続き、伊集院光がパーソナリティを務める人気情報ワイド番組なのだとか。現在の放送時間は日曜日の午後1時から午後5時。週替わりでTBSアナウンサーがアシスタントを務めているそうのだそう。ラジオ・パーソナリティとして定評がある伊集院光のフリートークや、伊集院光率いる野球チームと草野球で勝負をして勝つと番組内で宣伝ができるという「打った、勝った! 草野球で大売り出し!」、芸能人のゲスト講師がニュースでの話題や言葉を解説する「日曜ゼミナール」というコーナーなど、非常に興味深いのだ。

今回の受賞対象となった同番組のスペシャル企画「どこの誰かは知らないけれど、話してみたらスゲー人スペシャル」は、砲丸投げの砲丸を作る達人、フィリピンで大人気の芸人、スノーボードの生みの親、JR新宿駅の発着音を作った人、缶詰の打検師などを招いて伊集院光とトークをしてもらい、一番「スゲー」人をリスナーの投票によって決定したのだとか。この投票は受付時間が8分だったにもかかわらず3900通以上の応募があったそうで、どれだけ多くの人に聴かれているか分かるのだ。

次回の対象期間は始まっているので、今放送されている春ドラマやラジオ番組、CMなどが大賞に選ばれるかもしれない。もう終わっちゃったけど、視聴率とうらはらに評判が芳しくないフジテレビ系のドラマ「西遊記」が選ばれたりして。それにしても、CM部門大賞の「エイズ予防〜」には本当に怖くなったのだ。

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