アメリカ版「フード・ファイト」、仕掛けた生徒が逮捕。

2006/05/29 11:03 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「フード・ファイト」といえば日本テレビ系で2000年に放映されていた草なぎ剛主演のドラマ。しかし日本不在状態のウール真木には残念ながらなじみがない番組です(涙)。

逆にアメリカでこの言葉を聞くと、思い出すのが大学時代の出来事。ある日、学校の寮にあるカフェテリアで突然誰かが "Food Fight!!" と叫んだ直後、そこに居合わせた生徒たちが食べ物を手掴みにしてそれを投げ合うという、雪合戦のような騒動になったのです。実はこれ、事前に誰かが計画を立てて秘密のメモが学生たちに回されていた「イベント」。なんでもアメリカの学生生活では、時々起こることなんだそうです。いわゆる大規模なイタズラってやつですね。もちろん掃除をするのはカフェテリアの従業員ですから、やられた方はたまったもんじゃありませんが……。

さてこのフード・ファイトを仕掛けようと、アリゾナ州はグレデールという町の高校生が、インターネットでその計画を掲示。しかしこれが学校側の知るところとなり、その計画日には彼の通う高校のカフェテリアは教師と警備員が張り込んで物騒な雰囲気になったとか。結局その日はフード・ファイトは勃発せず平和にランチタイムが終わり、次の日もリベンジ決行を恐れた学校がまた厳戒態勢で挑んで、学生の計画は不発に終わったそうです。

しかし事態は学校側の過激ともいえる報復でさらに深刻に。フード・ファイトは不発に終わったものの、教育現場に混乱を招こうとした生徒の罪は重いとして、まず停学処分。さらに警察に通報しその学生は逮捕されてしまったというのです。そりゃ厳しい。

その問題の生徒の父親であるジェフ・ペインさんも「フード・ファイト自体は起こらなかったのになぜ逮捕までされなければならないのか?」と動揺を隠せない様子。確かにイタズラ計画の度は過ぎていたと思いますが、警察沙汰にまでなってしまうとは行き過ぎかも知れませんねぇ。

まぁ、お灸をすえるという意味ではガッツリ効果てきめんだとは思いますが(笑)。

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