東北大学の川島隆太教授が「脳トレブーム」や今後の活動を語る。

2006/05/28 13:06 Written by コ○助

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世間の一大「脳トレブーム」の火付け役として、各メディアから引っ張りだこ状態の東北大学の川島隆太教授。監修したニンテンドーDS向けソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」と「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」の2作は500万本、くもん出版から販売されている「脳を鍛える大人のドリル」シリーズは350万部を超える大ヒットを記録するなど、後発の「脳トレ」関連商品に圧倒的な差を付け、揺るぎない評価を得ているなりよね。

コ○助もニンテンドーDSの「脳トレ」2本を買ってから、かれこれ数か月が経つなりが、寝る前にチョイチョイとやるのがすっかり習慣となり、今なお「脳トレ」をやる日々なりよ。実際に脳が活性化されているかどうかは分からないなりが、特に「トレーニングをしている」という感覚もなく、単純に楽しいミニゲームがたくさん収録されているのがグッド。ついついやり込んでしまうなりが、ついでに脳が活性化されていたらこんなに良いことはないなりね。どうか、脳の老化が少しでもセーブできていますように。

さて、そんな川島隆太教授が毎日新聞のインタビューで「脳トレブーム」や今後の活動について語っているなりよ。なかなか興味深い内容だったので、少し見ておくことにするなりね。

「(研究結果の社会還元を強調しているのは)私たちが研究に没頭できるのは、国民の税金に支えられているからです。研究者の使命は人類に新しい知恵をもたらすことですが、私はそれだけでは違和感を覚えました。特に人間の脳の研究には巨額な費用がかかります。使った税金分は社会に返さなきゃいけないという思いが強くありました」
「酒は基本的に脳細胞を殺します。飲酒量の多い人は脳細胞の数が減りやすい。それは長期的な影響ですが、短期的な効果をみると、ほろ酔い状態で脳はより働くというデータが出ています」
「(今後取り組むのは)欠食の問題です。朝食を食べない子どもの数が増えていて、公立の小学校だと2〜3割に達しているという報告もあります。親が作らないのが原因で、朝ごはんを食べていない子どもは午前中の授業がきちんと受けられません」

川島隆太教授がこれまでの研究の延長線として、今後取り組んでいくのは食事と脳の関係。脳細胞を働かせるエネルギーはブドウ糖で、これを供給するには食事を欠かすことができないのはご存知の人も多いと思うなりが、例えば朝食を抜いて学校や仕事に行くと、脳にエネルギーを供給しないことになるので、本来脳がよく働く午前中に脳の機能が否応なく低減してしまうなりよね。そうしたことを回避するために、今後はより「料理が脳を鍛える」というメッセージを発信していくというなり。

「脳トレ」を一過性のブームに終わらせず、「脳」が人々の恒久的な興味・関心の的で在り続けるためにも、今後も川島隆太教授の活躍は不可欠。川島隆太教授の言う「社会還元」が、今度はどのようなカタチで姿を現すのか、楽しみなりね。

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