赤ちゃんが簡単に泣き止む? 「赤ちゃんけろっとスイッチ」の秘密。

2006/05/24 21:47 Written by コ○助

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犬の鳴き声や行動を科学的なデータに基づいて分析し、愛犬との「会話」を手助けしてくれる画期的な玩具として世間の話題をさらった「バウリンガル」。その「バウリンガル」を開発・販売したタカラトミー(当時はタカラ)と、音声・音響・電波に関する鑑定や研究を手がける日本音響研究所(所長:鈴木松美)が再びタッグを組み、何やら面白い玩具を開発したなりよ。それはぐずる赤ちゃんをすぐに泣き止ませてしまうという、摩訶不思議なぬいぐるみ。「赤ちゃんけろっとスイッチ」と名づけられたこの玩具、少し変わった誕生秘話があるようなりよ。

それではまず、「赤ちゃんけろっとスイッチ」がどのような玩具なのかを説明しておくなりね。「赤ちゃんけろっとスイッチ」の外観は、ミッキーマウス(ベビーミッキー)やくまのプーさん(ベビープー)など、ごくごく普通のかわいらしいぬいぐるみ。取り付けられたボタンを押すと「ぐずり解消メロディ」と名付けられた音楽が流れる簡単な仕組みなりよ。ただ、「イッツ・ア・スモールワールド」をアレンジしたというこの音楽、実は現代の音響研究の成果を凝縮したスグレモノ。赤ちゃんの聴覚特性と音への好奇心をうまく結びつけるよう、聞き取りやすい周波数や楽器の構成、テンポの変化、その他の音響要素をバランス良く盛り込んだ、考えに考え抜かれた音楽なのだというなり。

そんな「赤ちゃんけろっとスイッチ」がどのように生まれ、どのような特性があるのか。そのあたりについてタカラトミーの担当者に聞いた記事がITmediaに出ているなりよ。興味深い内容だったので、少し見ておくことにするなりね。

「赤ちゃんのぐずり泣きに注目したのは、あの『タケモトピアノ』のCMが発端だったようだ」
「開発中には50人程度のモニター調査を行い、ぐずり解消メロディの効果を検証した。詳しい調査結果は公開されていないものの概ね良好で、個人差はあるものの生後3か月から1歳半程度の赤ちゃんに効果があった」
「実際に“ぐずり解消メロディ”を聴いてみると、途中で急に曲のテンポが変わったり、合いの手のように動物の鳴き声が入ったりと確かにユニークだ」
「まずは赤ちゃんをだっこするなどのコミュニケーションを大切にして、それでも原因が分からずに困ったときはスイッチを押して、赤ちゃんのご機嫌を直す“きっかけ”にしてもらいたい」

「タケモトピアノ」のCM……といっても、西日本の人以外にはほとんどなじみのないCMなりが、財津一郎が出演するこのCM、かつて「赤ちゃんが泣き止むCM」として話題となったことがあるなりよ。この噂を聞きつけた「探偵!ナイトスクープ」が調査を行ったことも。同番組では実際にCMを見せた赤ちゃんが泣き止んだとして、驚くべき「タケモトピアノ」のCMの効果が実証されたなりが、「タケモトピアノ」のホームページにもしっかりとその旨が書かれているなりね。


この調査の際に、音の分析を担当したのが日本音響研究所の鈴木松美氏。当初は番組のための分析……のはずだったなりが、収録が終わってからも研究を続け、赤ちゃんが好む周波数や音のリズムを見つけ、タカラトミーと玩具を共同開発することになった、という経緯で「赤ちゃんけろっとスイッチ」は誕生したなりよ。まさか「タケモトピアノ」のCMが、財津一郎が「赤ちゃんけろっとスイッチ」と結びつくことになるとは。

発売は7月6日から、ベビープーとベビーミッキーの2種類で価格はそれぞれ2310円。今後はシリーズ展開していく予定で、すでに7月末には「ぐずり解消メロディ」が流れるメリーやベビージムが発売されることになっているなりよ。赤ちゃんが生理的な苦痛や不快感(お腹が空いた、オムツが汚れているなど)を訴えて泣いているときには効果はないなりが、全く理由の分からない「ぐずり泣き」にはそれなりの効果があるようなので、気になる人はぜひお試しを。

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