英国最高峰の山頂で見付かった粗大ゴミとは。

2006/05/23 10:07 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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世界中の登山家に人気の山々では、以前から彼らが捨てていくゴミの問題が深刻化してるそう。そういえば以前コジマが書いた記事にも「(エベレストは)世界で最も高いところにあるゴミ捨て場」という冒険家・植村直己さんの言葉が引用されていました。高峰に挑む姿はチャンレンジャーとして素敵だけれど、自分のゴールだけに心を奪われて、環境への配慮はまったく無視といった一部の登山家の態度は、本当に残念な話です。日本を代表するクライマーである野口健氏は今までに計4回のエベレスト清掃登山を決行しているそうですが、まだまだ残されたゴミは回収しきれていないそう。

ところでこれらゴミの山、小さいもので食料の包装紙、大きいものでテントや酸素ボンベなどがあるそうです。しかしこの度スコットランドのベンネヴィス山頂付近で見付かったものは、その大きさもさることながら、アイテムとしても有り得ない類のモノだったとか。英国最高峰として知られるこの山で見付かったのは、なんとピアノ。

この山の環境保存活動をしているチャリティ団体がゴミ掃除活動の間に見つけたもので、すでに残骸と化していたものの、どうやら20年近くここにあったと推測されています。一体だれが、何のために山の頂上までピアノを運んだのか、今そのナゾが話題を呼んでいるのです。

同団体ではこのピアノに関する調査を始め、一般からも情報提供を募っているそう。一説によると1971年にケネス・キャンベルという人物がチャリティ・イベントの一環でオルガンを担いで登頂し、それが残されたのではないかという話も。しかし同氏はその後そのオルガンを持って下山しているということで、まだハッキリとしたことは判っていません。

とりあえず当事者が見付かった場合には、粗大ゴミを置き去りにしたことに対して、きっちりとお説教してほしいですね……。

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