ソフトバンクが通信新ブランドを創設、携帯などを統一へ。

2006/05/08 09:13 Written by コ○助

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ボーダフォンの買収により、傘下に携帯電話、固定通信(日本テレコム)、大容量ブロードバンド通信(ヤフーBB)を収める一大通信カンパニーとなったソフトバンク。現在ソフトバンクのサービスを利用するユーザーは、それぞれのブランドによる相乗効果をそれほど体感することができずにいるなりが、こうした状況を改善するべく、番号ポータビリティ制度が発足する今年11月をめどに新しい通信ブランドを創設、すべてのサービスを同じブランドの下に展開することが明らかになったなりよ。

毎日新聞によると、新しいブランド名はグループ名の「ソフトバンク」をベースに、携帯なら「ソフトバンク(SB)モバイル」などとする方向で調整中。複数のサービスをまとめて利用する契約者への特別な料金割引や、料金明細の一本化で利便性向上を図る方針だというなり。日本テレコムは470万、ヤフーBBは500万、ボーダフォンは1500万の契約を抱えているなりが、特に加入者の多いヤフーBBとボーダフォンの「セット割」で恩恵を受けるユーザーは比較的多そうなりよね。

ただ、ブランド名の統一には不安な要素もあるなり。先日、インフォプラントが行った「ソフトバンクの携帯事業参入に関する調査」の結果では、既存のボーダフォンユーザーからはブランド名に対して次のような反応が現れているなりよ。

・既存の4割のユーザーが「ボーダフォン」の名称継続を希望。
・名称に「ソフトバンク」が入ったブランド希望はわずかに8%。
・同種のITmediaの調査でも「BB・Softbank・Yahoo!」に嫌悪感を抱くユーザーが多数。

この調査結果をそのまま受け止めれば、ほとんどのユーザーが「ソフトバンク」の名称にアレルギー反応を示していると考えられるなり。そのため、毎日新聞が報じている「ソフトバンク(SB)モバイル」案では、既存ユーザーを納得させるのは難しいと言わざるを得ないなりね。ソフトバンクとしては番号ポータビリティ制度の発足に合わせて統一ブランドによる攻勢をかけたい思惑があるなりが、ユーザーにとっては逆に番号ポータビリティ制度と統一ブランドの導入がほかのキャリアへ移行するためのきっかけになる可能性も否定はできないなり。

果たしてソフトバンクの新ブランドの導入は吉と出るのか、凶と出るのか。既存ユーザーの離脱を招くようなことになれば、ソフトバンクにとっても本末転倒。「ソフトバンク」の名の入った新しいブランド名でも、ユーザーを踏みとどまらせるだけのサービス提供やイメージ改善を図るという、難しい舵取りが要求されるソフトバンクのお手並み拝見なりね。

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