居酒屋店内をライブ中継、やるき茶屋草加西口店で。

2006/04/25 16:43 Written by コジマ

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最近、インターネットを介して動物園や観光地などさまざまなライブ中継見られる。ぼくもごくたまに、実家近くの荒川にある水門のライブ中継を見たりするのだけど、家に居ながら外の動く景色が楽しめるのは、なんだか妙な気分。そんなライブカメラを居酒屋の店内に設置しているところがあるのだ。「よろこんで!」でおなじみ、「庄や」や「やるき茶屋」などの居酒屋チェーンを展開する大庄が始めたもので、同社のウェブコンテンツ「庄やのツボ」で見ることができる。

大庄が「庄やのツボ」でライブ中継を始めたのは、今年の2月。ありきたりの企業情報や店舗情報だけでなく、動きのあるコンテンツを織り込んで客にアピールするために開始し、同時に一般市民が大庄チェーン店をレポートする「大庄特派員ブログ」も開始。こちらも動画が見られるのだ。現在、ライブカメラが設置してあるのは、埼玉県草加市にあるやるき茶屋草加西口店の1店のみ。カメラが設置してあるのは入り口からすぐの1カ所で、左右に個室やカウンターをはさんで奥に座敷が見える通路を、午後4時から翌午前4時の間、5秒ごとに映し出す。

早速見てみると、午後4時を過ぎたあたりから店員さんたちが午後5時の開店に向かってあわただしく動き始めたのだ。店長さんらしき人が板前さんと相談しているようすも見られる。うーん、これは確かに普段お客さんが見られないシーンなのだ。まあ、面白かというと、それはまた別の話で……。

心配なのは、客席の一部が映っていること。苦情を言うお客さんはいないのだろうか。店長の茂木さんに聞いてみると、来店者に口頭で説明はしていないものの、入り口と店内中ほど、トイレの3カ所にライブカメラが設置されている旨が書かれたA4サイズの張り紙で告知し、「5秒ごとに切り替わるし、画像が粗いのでお客さまの特定はしにくいと思います。今までそういったご意見は寄せられておりません」とのこと。また、お客さん聞かれた場合は、きちんと説明しているのだそう。ただ、いろんな意味の“お忍び”で行く人には、この店舗は避けたほうが良さそうなのだ。

エキサイトによると「実際のお店の雰囲気・活気が分かる」「日によった混雑状況が分かる」 と、ライブカメラを見ている人には好評のようだけれど、来店者には「『へえ、撮ってるんだねえ、ふーん』と言われるくらいですかね」(茂木店長)だそう。まあ、撮られても苦情はあるにせようれしいわけはないからなあ。カメラに向かってアピールしたりするお客さんはいないのかと聞くと、「今のところそういったお客さまはいらっしゃいません(笑)」(同)とのこと。さすが居酒屋さんの客、ちゃんと大人なのだ。

このライブカメラは今後5店舗程度に設置し、板前さんの仕事なども中継していくのだとか。店員さんは気が抜けないのだ。また、「庄やのツボ」では、現役大学教授やジャーナリストに話題の言葉や最新知見などを分かりやすく解説してもらう「携帯大学」も近日公開する予定だそう。「食材学部」では、「食材のウンチク辞典」を用意し、大庄のチェーン店で使われている食材の効能などを紹介するのだとか。

ライブカメラやこうしたコンテンツが直接客足に影響するわけではないけれど、新しい試みに挑戦する大庄に、ちょっと好感を持ったのだ。やるき茶屋草加西口店の茂木店長も感じ良かったし。久しぶりにチェーンの居酒屋でも行こうかなあ。

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