第59回カンヌ国際映画祭コンペティション部門、19作品を発表。

2006/04/22 12:20 Written by コ○助

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毎年5月にフランスのカンヌで開催される世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭。今年は5月17日から28日までの日程で開催されるなりが、グランプリにあたる最高賞のパルムドール賞を競うコンペティション部門にノミネートされた19作品が発表されたなりよ。近年は日本の作品がノミネートされることも多かったなりが、今年は残念ながらノミネートはゼロ。やや欧米偏重のラインアップながら、映画好きなら興味をそそる作品がいくつも並んでいるなりね。

それでは早速、今年のノミネート作品を簡単にまとめておくなり。

「バベル」アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督
「マリー・アントワネット」ソフィア・コッポラ監督
「ワニ」ナンニ・モレッティ監督
「チャルリーによると」ニコル・ガルシア監督
「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY」ケン・ローチ監督
「VOLVER」ペドロ・アルモドバル監督
「RED ROAD」アンドレア・アーノルド監督
「LA RAISON DU PLUS FAIBLE」リュカ・ベルヴォー監督
「INDIGÈNES」ラシッド・ブシャール監督
「CEYLAN IKLIMLER」ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
「JUVENTUDE EM MARCHA」ペドロ・コスタ監督
「EL LABERINTO DEL FAUNO (Pan's Labyrinth) 」ギレルモ・デル・トロ監督
「FLANDRES」ブリュノ・デュモン監督
「SELON CHARLIE」ニコール・ガルシア監督
「QUAND J'ÉTAIS CHANTEUR」ザヴィエル・ジャノリ監督
「LAITAKAUPUNGIN VALOT」アキ・カウリスマキ監督
「SOUTHLAND TALES」リチャード・ケリー監督
「FAST FOOD NATION」リチャード・リンクレイター監督
「SUMMER PALACE」ロウ・イエ監督
「L'AMICO DI FAMIGLIA」パオロ・ソレンティーノ監督

日本のメディアが最も注目しているのは役所広司とブラッド・ピットが共演した話題作「バベル」。役所広司は1997年にパルムドール賞を獲得した「うなぎ」(今村昌平監督)、2000年の「ユリイカ」(青山真治監督)、2001年の「赤い橋の下のぬるい水」(今村昌平監督)に続く4度目のカンヌ国際映画祭コンペティション出品となるなり。カンヌの傾向から「バベル」がパルムドール賞に輝く可能性はそれほど高くはなさそうなりが、役所広司にとっては世界にアピールする格好の舞台となるなりね。

ほかの注目作では「ヴァージン・スーサイズ」や「ロスト・イン・トランスレーション」で多くのファンを獲得しているソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」。イギリスの巨匠、ケン・ローチ監督の「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY」。2005年のアカデミー賞短編部門でグランプリを獲得した経験を持つアンドレア・アーノルド監督の「RED ROAD」、「スクール・オブ・ロック」のヒットで注目されたリチャード・リンクレイター監督の「FAST FOOD NATION」、フィンランドの鬼才、アキ・カウリスマキ監督の「LAITAKAUPUNGIN VALOT」、「トーク・トゥ・ハー」や「死ぬまでにしたい10のこと」などで知られるペドロ・アルモドバル監督の「VOLVER」などなど。

今年は審査委員長に中国人としては初めて王家衛監督が選ばれ、審査員にはモニカ・ベルルッチやパトリス・ルコント監督、チャン・ツィイー、サミュエル・L・ジャクソン、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム・カーターらが名を連ねているなりよ。これらの審査員たちがパルムドール賞にどの作品を選ぶのか。発表が楽しみなり。

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