車の売買で逮捕? テネシーで起こった事件のそのワケは。

2006/04/20 16:58 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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テネシー州のキングスポートという町でのお話。警察にニール・スティーブンという21歳の青年が駆け込んできたのは、先週の木曜日の夜ことでした。スティーブン氏の訴えでは、彼の車が何者かによってカージャックされ、その後盗まれてしまったとのこと。警察はもちろん直後からその車の捜索に乗り出しました。

そして翌日問題の盗まれたという車、1999年製造のホンダ「アコード」を発見してみると、その運転席に乗っていたのは16歳の少年。あわや彼がカージャックの犯人か!? と警察も思ったそうですが、しかし彼を事情聴取してみると、驚きの事実が。

この少年、きちんとスティーブン氏と「取引」をして車を自分のモノにしていました。自家用車の所有者変更を証明する書類にもきちんとスティーブン氏のサインがされており、これは合法な売買であることが記されていたのです。

スティーブン氏、実はその車の対価にいったんは納得して愛車を売り払ったのですが、後になって安すぎた!と後悔。アコードを取り戻すためにカージャック事件をでっち上げて警察に届け出たのでした。もちろん警察に対して虚偽の証言をするのは罪ですから、スティーブン氏はその場で逮捕。カージャック犯人と間違われ、ポリスから質問攻めにあってしまった少年もいい迷惑だったことでしょう。

ところが。

その支払いに使われたのがお金ではなく、少年が所持していた150ドル相当のコカインだったというから事態はまた思わぬ方向に。麻薬所持と取引の疑いで、なんと少年も逮捕されてしまったのです。しかし16歳でドラッグ・ディーラーとは……。さすがにこのオチは警察も予想しなかったんじゃないかと思います。とほほ。

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