休刊した「噂の真相」岡留安則・元編集長、沖縄で過ごす優雅な日々?

2006/04/19 17:11 Written by コジマ

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反権力スキャンダル誌として大衆に抜群の人気を誇り、「インターネットの普及で存在意義がなくなった」として黒字のまま2004年4月に休刊した「噂の真相」。58歳にしてセミ・リタイア生活に入った岡留安則・元編集長は、現在も「WiLL」や「サイゾー」に連載したり、CS番組の「TVウワサの真相」に出演したりするなど、まだまだ精力的に活動しているのだ。そんななか、沖縄での優雅な日々を送っている岡留元編集長を夕刊フジ(ZAKZAK)が直撃しているのだ。

記事のタイトルはズバリ「昼寝とキャバ三昧の日々」。内容を見てみると、沖縄に移住した岡留元編集長は現在、沖縄に30日、東京に10日といったペースで生活を送り、沖縄では昼寝をした後、毎晩のように那覇市の繁華街、松山に繰り出し、キャバクラ通いをしているそうなのだ。うーん、うらやましい。しかし、「噂真」時代は東京・新宿のゴールデン街で情報を集めていたという岡留元編集長。松山通いも単なる道楽だけでなく、エイチ・エス証券の野口英昭副社長が“自殺”した際には、数人の週刊誌記者が取材に訪れたそうなのだ。

「早くリタイアしたい」と嘆く岡留元編集長、本当は沖縄移住ではなく、海外放浪をしたかったそうなのだ。しかし、「コメントや本の執筆などの依頼が殺到し、世間がリタイアを許してくれなかった」とのこと。

その言葉を裏付けるように、冒頭で述べた通り、個人的に親交のある花田紀凱編集長の月刊誌「WiLL」に「なんくるないさー 沖縄・アジア放浪日記」を連載し、「サイゾー」では連載対談「激論ニッポンの真相」を抱え、CSデジタル放送局、朝日ニュースターの「TVウワサの真相」に番組顧問として出演しているほか、昨年1月には「『噂の真相』25年戦記」(集英社新書)、先月には「編集長を出せ! 『噂の真相』のクレーム対応の舞台裏」(ソフトバンク新書)を出版。「SPA!」や「週刊プレイボーイ」、「REAL JAPAN」、「東京スポーツ」などにも執筆やコメントが掲載されている。「ポスト噂の真相WEB」をのぞいてみると講演会やトークライブもこなしているようなのだ。ZAKZAKによると、昨年の確定申告は年収850万円とのこと。うーん、昼寝してキャバクラに通うヒマなんてあるのだろうか。

世間を騒がせ、「噂の真相」を一気に有名にした80年の「皇室ポルノ事件*」では、右翼団体の圧力から「臣岡留安則」と記した謝罪文を誌面に掲載しながらも、「(謝罪文は)パロディーとしてよくできてる」とした岡留元編集長。強烈な記事を掲載し当事者が編集部に乗り込まれると謝罪するのだけど、また同じことを繰り返すという、その飄々とした人柄は健在で、「『第2次噂真』をやりたいという人もいる。メジャー週刊誌から何人か引っ張って自分でやろうという構想もある。でも、可能性は10%」(ZAKZAKより)なんて、ウソかホントか分からないようなコメントをしているのだ。うーん、期待させないで!

*皇室ポルノ事件……「噂の真相」1980年6月号の特集記事「天皇Xデイに復刻が取り沙汰される皇室ポルノの歴史的評価」で、作家の板坂剛が無修正全裸写真に皇室一族の顔写真を貼ったコラージュ写真を掲載。これに怒った右翼団体は、編集部ではなく広告主や取り引き銀行、印刷会社、取次などに圧力をかけたため、同誌は廃刊の危機にさらされた。岡留編集長は右翼団体の本部に出向き、謝罪。さらに「臣岡留安則」と記した謝罪文を同年10月号に掲載することで事態は収拾した。これによって同誌のスタンスが変更を余儀なくされる。盟友の花田紀凱も、文藝春秋時代に「マルコポーロ事件」という似たような事件を経験している。

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