NTTドコモもびっくり、日本初参入のLG電子の「スピード感」。

2006/04/14 13:26 Written by コ○助

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世界的には大きなシェアを獲得している韓国のLG電子なりが、これまで日本市場に端末を投入する機会はゼロ。そのため、日本市場に参入することが判明した時には概ね好意的な声が上がっていたなりが、第一弾としてNTTドコモ向けに発表されたのが「SIMPURE L(L600i)」だったなりよ。「SIMPURE」はFOMAのラインアップに新設されたシリーズで、「海外でも使える低価格FOMA」という、これまで廉価版FOMAの位置づけだった「70xi」シリーズよりもさらに価格と機能を絞り、現在PDCを利用しているユーザーのFOMAへの移行を促す使命を帯びたシリーズなりね。

[SIMPURE L(L600i、LG電子製)]
・日本市場初のLG電子(韓国)製端末。
・6万5536色に対応した2.0インチTFT液晶を搭載。
・130万画素のCMOSカメラを搭載。
・国際ローミングサービス「WORLD WING」に対応。
・外部メモリはminiSDカード。
・「FOMAプラスエリア」には非対応。
・着うた、キャラ電、Vライブには非対応。
・本体色はCotton Pink、Casual Red、Stone Blackの3色。

そんな「SIMPURE L」がいかにして誕生したのか、また、LG電子が日本市場への参入を決めた理由は何だったのか。その辺りについてLG電子開発陣やNTTドコモの担当者が語ったインタビューがITmediaに出ているなり。

「LG電子は既に家電分野で日本市場への参入を果たしていたが、ブランド的にはまだまだ弱かった。そこで携帯分野でも参入して、W-CDMAのマーケットで戦ってみたい――という思いがあった」
「『かたちもない』状態から、1年ちょっとでここまで作り上げた。問題が見つかってもリカバリーが早く、国内のほかのメーカーと比較してもすぐに直してくれる」
「90xシリーズのようなハイエンド端末は、壁が高いだろう」
「まずはムーバのマイグレーションを加速させるための、低価格なFOMA端末でということだった。そして今、やっと1号機を出したばかりだ」

世界市場にはハイエンド端末を多数投入し、評価されているLG電子なりが、NTTドコモの求める高い技術水準や言語の壁などの問題がいくつも存在していたため、第一弾はシンプルな端末を開発することにしたようなり。もともと技術はある会社なので、今後のハイエンド端末の開発には大乗り気のようなりが、現時点ではまだ慎重な姿勢を崩していないなりよ。地味な存在ではあるなりが、「SIMPURE」のような機能を絞った低価格端末で「NTTドコモ向け、日本市場向けに端末を開発すること」のノウハウを集積し、将来的にハイエンド端末を投入したい考えなりね。

NTTドコモにとってもLG電子と組むことは新しいチャレンジだったわけなりが、担当者曰く「LG電子は驚くほど対応が早かった」と好意的な印象を受けたようなりよ。NTTドコモの端末基準をクリアできていない点を指摘すると、日本のほかのメーカーよりも早く、すぐに修正してくる姿勢などを評価しているなりね。

売れ線の端末はどうしてもハイエンドになりがちなので、ユーザーからもLG電子のハイエンド端末への期待は高いはず。そう遠くない将来に登場するであろうLG電子のハイエンド端末がどのような形状、機能の製品になるのか、今から楽しみなりね。

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