日経パソコン座談会、「Origami」は日本市場で成功するのか。

2006/04/12 15:59 Written by コ○助

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ノートパソコンとPDAのすき間を埋める製品群として、マイクロソフトから鳴り物入りで発表された「Origami」こと「Ultra Mobile PC(UMPC)」。発表前には噂が噂を呼び、かなり画期的な製品が発表されるとの期待が高まっていたなりが、実際に発表された「Origami」はタブレットPCを小型&低価格化した程度の製品だったと、がっかりした人も多いなりよ。特に「Origami」よりも小型ながら、しっかりとWindows XPを搭載していたソニーの「VAIO type U」を目の当たりにしている日本のユーザーからは辛口の声が相次いでいるなりね。

日本のメーカーの反応もそれほど良くはないのか、現在のところ国内メーカーで参入を表明しているのはッチパネルやタブレット型パソコン、周辺機器のメーカーであるPBJのみ。ソニーやNECなどの人気パソコンメーカーからはまだ具体的な「Origami」への対応状況がアナウンスされないことから、あまりユーザーの購買意欲を喚起できずにいるなりね。また、昔から小型・軽量のノートパソコンが存在し、かつ低価格化が進む日本市場だけに、「Origami」の存在意義をイマイチ感じることができないのが辛いところなりよ。

まだ具体的に「Origami」が何たるものか、ということを把握できていない人も少なくないと思うなりが、日経パソコンに「Origamiにまつわる7つの疑問」と題する座談会の模様を伝えた記事が掲載されているなりね。「Origami」を理解する上で参考になりそうなので、どのような内容なのか少し見ておくことにするなり。

「重い。少なくとも発表済みのモデルはね、マイクロソフトが言うには、あれは『まだ第一段階』だから。1kg弱……860gだね。しかも電池が2時間くらいしかもたないっていうんだよ! Let's noteの一番軽いモデルが999gで電池駆動9時間だから、Origamiがすごく優秀かというと全然そんなことはない」
「これを一般的なユーザーに使ってもらうのは難しいよね」
「アメリカではひょっとしたらウケるかも知れない。でも日本の市場ではダメっぽい。日本のマイクロソフトは、たぶん、それを分かってるんです」

なんだか否定的な言葉が並んでいるなりが、決して過剰な言葉というわけではなく、現在考えられる問題点(思ったほど軽くない、思ったほど安くないなど)を総ざらいにしていくと、少なくとも日本市場においては厳しい目で見ざるを得ないものなりよ。マイクロソフトが説明するように「まだ第一段階だから」という点はあるにしても、やや中途半端な製品が出てしまったなぁ、との印象は拭えない感じなり。

果たして「Origami」は成功することができるのか。せっかく現れた新しいカテゴリの製品。できることなら日本でも成功して欲しいものなりが……。

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