世の中には人間の想像を超えた、不思議な習性を持つ生き物が存在するもの。なぜ、その習性を身につけたのか、その習性には何の意味があるのか説明が付かないこともしばしばなりが、「ドクターフィッシュ」の別名を持つ魚「ガラ・ルファ」も、そんな不思議な習性を持つ生き物なりよ。あまりなじみのない名前の魚ではあるなりが、日本の水族館などでもたまに展示が行われているので知っている人も多いかもしれないなりね。

「ガラ・ルファ」は西アジア地方の淡水に生息するコイ科の魚。世界を旅するフジテレビ系の「あいのり」でも放送されたことがあったなりが、トルコでは温泉にも生息していることでも知られているなりよ。温泉に入浴すると「ガラ・ルファ」が身体に寄ってきて皮膚をつつき、古い角質をパクパクと食べてくれるなりね。代謝を良くして美しい肌を取り戻す手助けをしてくれるだけでなく、アトピーのような皮膚病を治す力を持つと言われているため、いつの間にか「ドクターフィッシュ」と呼ばれるようになったわけなり。その力に魅せられたクレオパトラが愛用していたとか、いないとか。

この不思議な魚を体験できる施設が、神奈川県の温泉テーマパーク「箱根小涌園 ユネッサン」に4月15日〜5月31日までの期間限定でオープンするなりよ。トルコの王宮をモチーフにした直径約5メートルの八角形の浴槽に、約1000匹の「ガラ・ルファ」を放ち、利用者が自由に足湯として利用できるようにするなりね。簡単な足湯用の浴槽を設置するのではなく、本場・トルコの雰囲気をそのまま持ち込もうというこだわりが良い感じなり。

これまで同じ神奈川県の「新江ノ島水族館」や埼玉県の「さいたま水族館」、福井県の「越前松島水族館」などで同じような体験ができるコーナーが設けられたことがあるなりが、その様子を伝えた新聞記事に寄せられた体験者の声は「初めはくすぐったかったけど、すぐ気持ちよくなった」（読売新聞より）、「人にくすぐられるより、くすぐったかった」（産経新聞より）と、かなりくすぐったく感じるようなりよ。魚がウヨウヨと寄ってくるだけでもくすぐったくなりそうなりが、実際に皮膚の一部を食べるとなると……想像しただけでくすぐったくなってくるなりね（笑）。

魚にパクパクと皮膚をついばまれる体験はなかなかできるものではないので、興味ある人はこの機会にぜひ箱根小涌園へ足を運んでみてくださいませ。