SNS「楽天広場リンクス」を始めた楽天の目的と今後の展望。

2006/04/05 12:42 Written by コ○助

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3月27日に「楽天広場リンクス」の提供をスタート、ソーシャルネットワークサービスにようやく参入した楽天。2月28日にはヤフーも「Yahoo! 360°」の提供を始めているなりが、大手ポータルが相次ぎ参入したことで、今年も引き続きソーシャルネットワーク界隈が盛り上がりそうな雰囲気なりよ。今のところは双方ともに業界最大手の「mixi」を超えるだけのサービスを提供できていないなりが、もともとのユーザーのパイが大きいヤフーや楽天だけに、「mixi」にどこまで迫ることができるのかに注目が集まっているなりね。

まだ始まったばかりなので実際に「楽天広場リンクス」を見たことがある人はそう多くはないと思うなりが、皆さんはもう参加してみたなりか? コ○助は早速登録をしてみたなりが、登録の段階で必ず楽天のブログを開設しなければならないのが、かなり敷居を高くしている印象を受けたなり。コ○助を含めてブログを開設するつもりが全くないユーザーの「残骸」がたくさんできてしまうのはムダなモノを生産し続けるだけなので、このやり方には賛同しにくいなりよ。間抜けな「わたしのブログ(※デフォルトのタイトル)」がいったいいくつできるのやら……。

ソーシャルネットワークとしてみても、ほかのサービスと比べると「コミュニティがない」「友だち検索機能がない」など、成功している「mixi」にあって「楽天広場リンクス」にはない部分が目立ち、かといって「楽天広場リンクス」ならではの機能がそうあるわけでもなし。まだまだサービスとして不完全な印象を受けるなりね。必ずしもソーシャルネットワークが「mixi」と同じ方向を向かなくても良いとは思うなりが、「mixi」以上の魅力を打ち出せずにいるのが現状といった感じなり。

では、楽天はなぜ「楽天広場リンクス」を始めたのか。そして今後はどのように展開していくのか。4日に説明会が行われたので、簡単にポイントを整理しておくなりね。

・「楽天広場リンクス」提供の目的はアフィリエイトを介して楽天市場の売り上げアップに貢献すること。
・口コミメディアとしてソーシャルネットワークは最適。
・2006年内にコミュニティ機能やレビュー機能を実装予定。
・「楽天広場リンクス」独自の日記や他社ブログの読み込みも検討中。
・携帯電話への対応も準備中。

ということで、楽天の事業の核でもあるネットショップの「楽天市場」への顧客誘導が目的だと明言しているなりよ。つまり、自分の友だちや知り合いが「楽天市場」のオススメ商品を紹介し合う環境を「楽天広場リンクス」で提供するということなりね。

ただ、これには懐疑的な声がすでに出始めているのも事実。ユーザーにとってみれば「なぜその商品を買うのに楽天市場でなければならないのか」という理由が希薄だし、何よりもアフィリエイトのリンクを作成して紹介している時点で「金のニオイ」を感じさせてしまうのは、あまり人付き合いをする上で良いことだとは思えないなりよ。そのあたりのユーザーの感覚に楽天が気が付いていないのか、分かった上で「行ける」と判断しているのかは分からないなりが、コ○助的にはあまり良いイメージを抱けずにいるなりね。

果たして「楽天広場リンクス」は他社のサービスに追いつき、追い越すだけの魅力的なサービスに成長していくことができるのか。しばらく注目しておくことにするなり。

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