いまでこそインターネット界の頂点に立つヤフーなりが、ほんの10年ちょっと前にはまだ影も形もなかったサービス。もちろん、その頃にはライバルのサービスもほとんど存在していなかったわけなりが、それにしてもわずか10年で、これだけの大きなサービスに成長すると想像していた人はそれほど多くはなかったはずなりよ。1日何十億ものトラフィックと1000億円を超える売上げを記録するマンモス企業のヤフー。本当の意味でライバルと呼べる企業は、いまのネット界を見渡しても見当たらないのが現状なりよね。

そんなヤフーは、日本でのサービスが始まってから今年で10周年。これを機に本家アメリカのヤフーの創業者であるジェリー・ヤン氏が来日、国内では初の記者会見を開いたなりよ。ヤフーのこれまでの10年と、これからの10年についてヤフージャパンの井上雅博社長ともども語っているので、どのような内容だったのか簡単に要点をまとめておくなりね。

・10年前も今も、インターネットサービスを成功させるために重要なのは、コンピュータの技術ではなくソーシャルテクノロジーという考え方は変わらない。
・こうした発想のもとに「Yahoo! 360°」「del.icio.us」「Flickr」などのサービスを展開している。
・パソコン以外の分野も視野に入れており、今後はPC、モバイル端末、テレビに向けたサービスを提供していく。
・これまでの10年は利用者の拡大、量の拡大。これからの10年は量ではなく質を高めていく。
・ヤフーはPC・携帯電話・テレビから各種サービスをシームレスに利用できる戦略「Yahoo! Go」を発表しており、ボーダフォンの買収は非常に大きな機会だと考えている。

これまでは利用者を獲得することに注力してきた10年だったなりが、圧倒的なPVを手にした今、そしてこれからはよりサービスの質を高めて行く方向にシフトしていく考えなりね。まあ順当な方針だと思うなりが、あれだけの利用者を維持、もしくは拡大しつつサービスの質も高まっていったら……。ほかのネット企業・サービスの入り込む余地がますます無くなってしまいそうなりよ。何でもかんでもヤフーでは面白くないので、ほかのサービスにも頑張ってもらわなければ。

ヤフーが10周年を迎えるのは4月1日。特設サイトを用意するなどヤフーは10周年を盛り上げているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいませ。