ソフトバンクによる買収でボーダフォンユーザーはどうなる?

2006/03/19 11:09 Written by コ○助

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17日に正式にソフトバンクとヤフーによる買収が発表され、2001年から続いた日本での事業展開は5年で終焉を迎えることになったボーダフォン。ブランド名がJ-PHONEからボーダフォンに変更されたのは2003年になってからなので、ユーザーレベルではわずか3年という短い付き合いでお別れとなってしまうなりね。買収発表時にソフトバンクの孫正義会長がブランド名を早々に変更する方針を明らかにしているため、またしてもユーザーはメールアドレスの変更などの不利益を受けることになってしまうなりよ。

いくらヤフーの持つ豊富なコンテンツを利用できるようになるとはいえ、デメリットばかりがクローズアップされてしまうなりが、果たしてユーザーにとってソフトバンクによる買収はどのようなメリットがあるのか。ITmediaにそのあたりをまとめた記事が出ているなりよ。簡単に、要点やポイントを整理しておくなり。

・すでに提供されているサービスが急激に変わることはない。
・バックボーンとして使用している日本テレコムと同グループになることで大幅なコスト削減がはかられることから、料金の値下げに踏み切る可能性が高い。
・3Gへの投資は引き続き強化していく。
・ヤフーやソフトバンクが持つ豊富なコンテンツを順次投入していく。
・端末は日本の市場に合ったものを国内外メーカーを問わず調達する方針。
・ソフトバンクの強力な営業部隊が携帯電話事業もサポート。

それほど目新しい情報があるわけではないなりが、買収会見の要点をまとめるとこのような感じになるなり。ユーザーにとって最もメリットがありそうなのは、かねてからソフトバンクの携帯電話事業に対して期待の高かった価格面。もともと「LOVE定額」など、価格面のメリットを打ち出そうという戦略を展開してきたボーダフォンなので、このあたりはソフトバンクとの相乗効果でさらなる低価格化に期待しても良さそうなりよ。

あとは端末のラインアップ。来年からソフトバンクは「BBモバイル」として新規参入を予定していたなりが、そのために準備を進めていた端末も新生ボーダフォン向けに投入する方針を明らかにしているなりね。これまでボーダフォンの端末はNTTやauに比べると見劣る印象を抱いていたユーザーが少なくないだけに、新しい血が導入されるのは喜ばしいこと。ユーザーにとってはこれもメリットと言えそうなり。

とはいえ、あくまでもこれらは孫会長のビジョンとして語られただけ。どの程度のメリットをユーザーが享受できるかは、やはり実際に体制が移行してしばらくするまでは具体的なイメージを抱きづらいなりよね。

ボーダフォンユーザーがメールアドレスの変更という、最も身近かつ最大の難問を受け入れられるのか。かつてJ-PHONEからボーダフォンに移行した際には、同様の問題が契約者離れの一要因となった苦い過去を持つだけに、ソフトバンクがそのデメリットを上回るだけのメリットを提供できるかどうかに注目しておきたいところなり。

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