バンダイ、ウィルコム「W-SIM」利用のキッズケータイ発表。

2006/03/16 16:52 Written by コ○助

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横25.6mm×縦42.0mm×厚さ4.0mm、重さ10グラムという超小型の通信モジュールを差し替えるだけで、いろいろな端末を利用することができるウィルコムの「W-SIM」(ウィルコムシム)。この通信モジュールの中に、PHSとしての基本的な通信機能と約600KBの電話帳などのユーザデータが収められており、通信速度は128kbps、通信方式は回線交換とパケット通信の両方に対応し、台湾とタイでの国際ローミングにも対応している、なかなかのスグレモノなりよ。大ヒット端末「W-ZERO3」にも採用されているシステムなので、特に意識せずとも手にしている人は多いかもしれないなりね。

ウィルコムが「W-SIM」推進に乗り出した狙いはズバリ「少しでも多くのメーカーの参入を促す」こと。これまで携帯電話に比べると端末のラインアップが貧弱との指摘を受けることが多かったウィルコムなりが、通信周りの機能をすべて集約させた「W-SIM」を利用すれば端末開発の敷居がグッと下がるため、携帯電話やPHS端末のノウハウを持たない企業からも参入を促せるとの思惑があるなりね。

この戦略を軌道に乗せるため、ウィルコムは「WILLCOM コアモジュールフォーラム」を設立。賛同企業にはアップルコンピューター、カシオ計算機、京セラ、三洋電機、東芝、トミー、日本IBM、バンダイ、富士通、マイクロソフト、山本寛斎事務所など、約50社が名を連ねているなりよ。賛同企業から必ず何かの端末が発表されるわけではないなりが、それだけ業界の関心を集めていると言えそうなり。

その中から、バンダイがついにウィルコムの端末に「再」参入してきたなり。1997年にたまごっちが内蔵された「たまぴっち」を発売して以来、実に9年ぶりの端末となるなりね。どのような端末なのか、その特徴やスペックをまとめておくことにするなり。

[キッズケータイ papipo!(バンダイ製)]
・ターゲットは7歳〜12歳の小学生。
・ぱぴぽブルー、たまごっちバージョン、ちゃおスタイルバージョンの3種類。
・登録者のみとの通話・メール送受信を許可する「安心モード」搭載。
・保護者が子どもの位置を確認できる「位置情報サービス」対応。
・緊急時にワンボタンで指定先に連絡できる「緊急ボタン」搭載。
・有害サイトへのアクセス防止機能を搭載。
・30万画素のカメラを搭載。
・オリジナル絵文字や似顔絵つきプロフィール帳、ゲーム4種を内蔵。
・付属の専用ドライバーでのみバッテリーやW-SIMの取り外しが可能。
・通信機能は「W-SIM」の機能に準拠。
・6月頃に発売予定。

NTTドコモの「SA800i」など、最近は子どもの安全を守るための機能を併せ持った端末が徐々に登場しているなりが、バンダイがウィルコム向けに投入するのは、その流れに乗ったキッズケータイ。保護者が安心できる機能が満載のほか、オモチャメーカーのバンダイらしい、遊び心あふれた端末に仕上がっているなりよ。端末のデザインも子どもが好きそうなポップなもの。小学生の心を掴むのに十分な魅力を感じる端末なり。

こうしたターゲットを絞った端末だけでなく、今後もさまざまな「W-SIM」を採用した端末が登場する予定。次はどのような端末が、どのメーカーから発表されるのか楽しみなりね。

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