「州のシンボルにクッキーを」小学生が州議会で意見。

2006/03/16 10:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの学校の科目のひとつである「ソーシャル・サイエンス」。日本でいう「社会」や「生活」の時間です。これといった教科書があるワケではなく、先生や子供たちが思い思いに自主的なプロジェクトを立ち上げて、活動的に地域の協力を得ながら社会全般の勉強をしているようです。

そのソーシャル・サイエンスの授業の一環で、コネティカット州の小学校6年生が、なんと州議会にまで足を運んで自作プロジェクトを意見陳述したというのです。それもなんと「法案」。小学生が法案を作ってしまうというのも驚きですが、子供相手にわざわざ州議員が政務の一部として時間を割くというのも面白いですね。

さてその問題の法案なんですが、コネティカットの公式シンボルとして「オートミールクッキー」を定めてはどうかという内容。州のシンボルにクッキー!?とちょっと意外な発想のようですが、でもこれはアメリカでは珍しくないコンセプト。マサチューセッツではチョコレート・チップ・クッキーが、ミシガンでは「ミシガンの宝物クッキー」が、さらにニュー・メキシコではメキシコから由来したというビスコッチートというクッキーがそれぞれ "State Cookie" として正式に法律で定められているのです。ミシガン州にいたっては公的書類にちゃんとそのレシピが載っているから笑えます。

さらにこの他にも調べてみたところ、アメリカ中の州では「公式飲み物」だとか、「公式ケーキ」だとか「公式おやつ(スナック)」といった食べ物系の他に、「公式アザラシ」「公式ネコ」「公式化石」などなど、いろいろ存在するとか……。アメリカ人、なに考えてやがる(笑)。

ちなみに先のコネティカット州の小学生の法案は、議員から好意的に受けとめられたそうで、最終的に認められると、来年にも正式に法定化されるそうです。

……個人的にはカルフォルニアで「公式寿司」として、ぜひカルフォルニア・ロールを制定していただきたい(笑)。

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