SCE、「プレイステーション3」の発売を11月に延期へ。

2006/03/15 13:31 Written by コ○助

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記録媒体として採用する次世代DVD「ブルーレイ・ディスク」の著作権保護関連や、デジタル映像・音声の入出力インターフェース「HDMI」関連の規格策定の遅れから、当初予定の「今春発売」のスケジュールが守られないのではないか、との憶測が飛んでいた「プレイステーション3」なりが、ついに発売延期が大々的に報じられてしまったなりよ。これまで何度となく流れてきた噂をすべて打ち消してきたSCEなりが、15日の午後には正式に発売延期が発表されると見られているなりね。

各紙の報道を総合すると、すでに発表している通り「今春」に発売することも不可能ではないようなりが、仮に「今春」発売に踏み切ると、生産自体は遅れているために初回出荷は50万台程度に止まる見込みだというなりね。業界的には初回出荷に必要な台数は250万台との試算もあることから、かなりの品不足状態になるのは確実な情勢。そのため、販売機会を逃した上に、ユーザーからの怒りを買うくらいならば発売を延期したほうが得策との判断が働いた……というのが「表向き」の理由のようなりよ。

でも、少しうがった見方かもしれないなりが、本当の理由、「裏」の理由は単純に「プレイステーション3」の驚異的なスペックを活かしたソフトの開発が遅れているからなのではないか、との説も根強いなりね。規格策定が遅れたことは都合の良い言い訳で、実際には「Xbox360」のように「次世代機らしさ」を明確に打ち出せないまま船出すると、大きな痛手を被る可能性が高いため、じっくりと時間をかける方針に転換したのではないか、と。

正確なことはSCEから発表されたわけではなく、また、今後も本当の理由に関しては明かされることはないと思うなりが、これももっともらしく聞こえるのは、「プレイステーション3」のソフトに対する不安を少なからず抱いている人が多いことの表れかもしれないなりね。グラフィックが美しくなることは分かっているなりが、それ以上に何が「次世代」なのか、何が「プレステ2と異なるのか」を明確に訴求できていないのは少々辛いところではあるなり。

「プレイステーション3」はSCEだけでなく、ソニー全体に与える影響が大きい目玉商品。その成否にソニーの命運がかかっていると言っても過言ではないだけに、延期は残念ではあるなりが、良い船出をするためにもじっくりと攻めて欲しいものなり。

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