俳優の木村一八、日本刀不法所持で逮捕。

2006/03/08 18:18 Written by コジマ

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破天荒な芸人だった父、横山やすしとともに「日本一のお騒がせ親子」といわれた俳優の木村一八。その木村一八が8日、東京・渋谷の路上で、日本刀を違法所持していたとして、銃刀法違反の容疑で警視庁に現行犯逮捕されたのだ。本人の乗用車のトランクに刃渡り約63センチの日本刀が入っていたのを発見されたそうで、「以前、友人にもらって、そのまま入れていた」と容疑を認めているとのこと。

木村一八は、ドラマ出演や歌手デビューと芸能活動が軌道に乗っていた1988年、タクシー運転手に対する傷害で逮捕され(未成年のため少年院に送致)、70年に同じくタクシー運転手への傷害で逮捕された父・横山やすしとともに「タクシー・キラー親子」と一部マスコミで揶揄されたのだ。この事件のためドラマは降板、歌手活動も停止し、吉本興業から追放されたのだけれど(翌年、父も別件で吉本を解雇)、哀川翔のもとでVシネマ(オリジナルビデオ)への出演や舞台俳優としてひっそりと活動を続けていたのだ。途中、95年に東京・六本木の路上で米国人少年への暴行で逮捕されたり、96年に父が亡くなった際、葬儀に出席する姿をワイドショーで見かけたけれど、10年ぶりに表舞台に出てきたと思ったら、またもや逮捕の話題だったのだ。うーん、これは血筋なのかDNAなのか……。

今回は、木村一八が東急本店前にクルマを止めていたところ、盛り場対策の一環としてパトロールしていた警察官に職務質問されて発覚したのだ。「友人にもらった」としているけれど、本人は銃刀法における所持の罪は免れられないし、譲渡した人も罰せられるのだ。しかし、日本刀をくれるなんてどんな友人なんだろう。木村一八に関しては覚醒剤使用などの黒い噂も絶えず、そういった交友関係から手に入れたものなのかもしれない。

フジテレビ系バラエティー番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」で、松本人志が横山やすしに扮して当人を揶揄した「やすしくん」というコントがあったのだけれど、これについて横山やすしは、もともとダウンタウンと仲が悪かったこともあって非常に腹を立てていたそうなのだ。そして、偶然とはいえ、当人が亡くなった当日もこのコントが放映された。しかも内容は、「日本一の漫才師、死ぬ!」といって操縦していた飛行機から落ちるというもの。これについて、木村一八が松本人志に対して謝罪を求めていたのだとか。「松本は許せない」と放言していた木村一八の逮捕は、松本人志を安心させたかもしれないのだ。

今回の報道で、各新聞の記事で木村一八は「住所不定」となっているのだけれど、これについては「友人の家を転々としている」のだそう。ここで浮上してくるのが、以前、交際が発覚した演歌歌手の藤あや子との関係。2人は98年に大阪の歌舞伎座で公演した「小紫〜花のいのち」という舞台での共演をきっかけに交際が始まったのだけれど、どうやら03年末には破局していたようなのだ。

かつては「ちょっと不良で守ってあげたいいい男」として中山美穂や飯島直子らと浮き名を流した木村一八だけど、36歳になった今、「ちょい不良(ワル)オヤジ」でなく本当の悪人になってしまったのだ。過去の逮捕歴からして、実刑判決は免れえない。破天荒な私生活は芸の肥やしだろうけど、彼の場合はそれを活かす器量がないのにやりすぎてしまった感がある。天国(地獄?)で見守っているお父さんのためにも、自由の身となったら奮起を期待するのだ。


☆木村一八とは
1969年11月17日、大阪府堺市で漫才師、横山やすしの長男として生まれる。名前の由来は「おいちょかぶで一と八でカブだから」とのこと。父とCMやテレビ番組で共演し、父の相方西川きよしの二男西川弘志との漫才を披露するなど、小学生のころよりテレビに出演する。85年の中学校卒業とともに俳優としてデビュー。TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」や映画「シャコタン★ブギ」などに出演し、歌手デビューも果たすものの、98年にタクシー運転手への暴行で逮捕。所属の吉本興業を追放され(その後復帰)、哀川翔のもとで映画「いつかギラギラする日」、同「野獣死すべし」などに出演。復帰した吉本興業も離れ現在はどこの芸能事務所にも所属していない。06年3月、日本刀の不法所持により3度目の逮捕となる。妹は、吉本興業所属の漫才師さゆみ&ひかりの木村ひかり。

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