2月28日にβ版がリリースされ、ようやくその姿を現した巨人ヤフーのソーシャルネットワークサービス「Yahoo！360゜」。5月中旬からはヤフーBB会員と、ヤフープレミアム会員は招待状なしに参加することができるなりが、現在は完全招待制を敷いているため、まだ実際に触れてみたことがない人も多いかもしれないなりね。

コ○助も早速知り合いに招待してもらって登録をしてみてはいるなりが、現時点では特筆するべき機能がそれほどなく、「Yahoo！360゜でなければならない理由」が見当たらない状態。コミュニティ機能や友だち検索機能といった「コミュニケーションを広げるための機能」が実装されていないのも辛いところなり。まだβ版なので、当然将来的には実装されることになるとは思うなりが、最初の印象でそれほど強烈なものを感じることができなかったのは残念なりね。

そのため、どうしても機能的に勝っている部分が多く、先に「友だちネットワーク」を作ってしまった「mixi」ほどログインする機会もなく。早くも少し放置気味になっているなりよ。まあこれはほかのソーシャルネットワークでも通ってきた道。そういえば「GREE」もライブドアの「フレパ」も全然ログインしていなかったなり……。

そんな「Yahoo！360゜」は今後どのように展開していく計画なのか、そしてどのようなビジョンを思い描いているのかを担当者に聞いたインタビューがITmediaに出ているなりよ。興味深い内容なので少し見ておくことにするなりね。

「個人向けサービスのプラットフォームを目指し、同社の他サービスと連携させる予定。アルバムやオークション、ショッピング、ブログ、メールなど、同社の約80サービスのうち『連携できないサービスはほとんどない』という」
「将来は、ブログや画像共有などCGM（コンシュマージェネレイティッドメディア）の情報を、各ユーザーに最適な形で見せてくれるメディアに育てたいという」
「SNSは知り合い同士のコミュニケーションが基本。少人数でも活発に使ってもらうことが拡大につながるため、まずは招待制を採用し、知り合い同士で参加してもらってコミュニケーションを活性化し、その上でISP会員などに開放してすそ野を広げる作戦だ」

多くのサービスを抱えているヤフーなので、うまく「Yahoo！360゜」との連携が取れるようになれば、「mixi」には無い魅力が生まれるのは間違いないなりよね。まだ準備段階ということもあって、具体的にどのようなサービスが連携するのかは明らかにされていないなりが、オークションやニュースとの連携は当然視野に入れているようなりよ。そうしたサービスが出揃ったときに、初めて「Yahoo！360゜」の独自性や使い勝手について正しい評価をすることができそう。今はまだ「Yahoo！360゜」は牙を潜めている段階と言えるかもしれないなり。

実際のところ、複数のソーシャルネットワークサービスを使い分ける人はそうは居ないはず。すでに「mixi」やほかのソーシャルネットワークサービスを利用しているユーザーを奪うほどの魅力を「Yahoo！360゜」は持つことができるかどうか。何か新しい情報が分かり次第、「Yahoo！360゜」についてはお伝えしていくことにするなり。