「モバイルSuica」開始から1か月、低調なスタートに。

2006/03/04 17:13 Written by コ○助

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携帯電話をかざすだけで改札を通過できるJR東日本の「モバイルSuica」が1月28日にスタートしてから早1か月。まだJRの駅の改札口を眺めていても「モバイルSuica」を利用している人はそれほどいないのが現実のようなりが、対応エリアに住んでいる皆さんはもう実際に「モバイルSuica」を試してみたなりか? コ○助も一応「モバイルSuica」に対応している日立製作所製の「W41H」ユーザーなので早く利用してみたい気持ちはあるものの、「あの」問題があるのでまだ利用には至らずにいるなりね。新しいモノはすぐにでも利用したいのに!

「あの」問題とは、サービスが正式発表されたときにも物議を醸した、「モバイルSuica」を利用するためにはJR東日本が発行するクレジットカード「VIEWカード(ビューカード)」を所有しなければならない問題。コ○助は基本的に複数のクレジットカードを持たない主義のため、新たにクレジットカードを作る気がサラサラないなりよ。なので、その時点で「モバイルSuica」を利用できる可能性はゼロに。端末をかざすだけで小口決済ができる簡便さがウリの「おサイフケータイ」なのに、「VIEWカード」の存在によって急に敷居が高くなってしまっているなりよね。JR東日本の「『モバイルSuica』に便乗して『VIEWカード』の販促をしたい」という思惑はよく分かるなりが、利用者の意向を汲んだサービスとは言い難いのが現状なりよ。

また、コ○助は最近になって機種変更したから良いものの、「モバイルSuica」はもう一つ大きな問題を抱えているなりよね。それは対応端末が少ないこと。「おサイフケータイ」に対応しているのに、「モバイルSuica」には対応していないという端末がかなりの数に上っているため、実際に「モバイルSuica」を利用できるのはごく一部の最新機種が中心となっているなりよ。現在「モバイルSuica」に対応しているのは次の15機種。

[NTTドコモ端末(10機種)]
P901iTV、F902i、N902i、P902i、SH902i、SO902i、N901iS、P901iS、SH901iS、F702iD

[au端末(5機種)]
W41CA、W41H、W41S、W32H、W32S

深刻なのは、例えばNTTドコモの最新ラインアップである「902i」シリーズでも「D902i」などは「モバイルSuica」に対応していないこと。もう少し前の「901i」シリーズは全滅というあたりに、大きな問題を抱えているなりね。また、auの「W32S」は端末の改修のために修理預かりやEZアプリのリセットなどの煩雑な手続きをユーザーに強いたことも大きな問題として話題となったなり。

「VIEWカード」への強制加入と対応端末の少なさ。この二つだけ考えてもそれほど「モバイルSuica」の利用者が多くないことは容易に想像できるなりが、サービス開始から1か月の会員数が明らかになったなりよ。日経流通新聞によると、この1か月の会員数は約3万5,000人。この数字を多いと見るか、少ないと見るかはそれぞれ印象が違うと思うなりが、JR東日本は初年度の会員数目標を100万人としていることを考えれば、低調なスタートと言わざるを得ないなりね。

「モバイルSuica」自体は使いたいと思っている人は多いはずなので、普及のためにはまずは対応端末を増やすこと。その上で、「VIEWカード」への強制加入の問題をなんとかもう少し緩いモノにして欲しいものなり。なかなか難しいとは思うなりが……。いつになったら誰もが気軽に「モバイルSuica」を利用できるようになるのやら。

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