「ロシア版マトリックス」のコピーが付けられた、最近話題のロシア映画「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」をご存知なりか？　ロシア映画（広くは旧ソ連圏の映画）というと、最近は「チェブラーシカ」や「不思議惑星キン・ザ・ザ」、「UFO少年アブドラジャン」といったあたりがミニシアター好きの間では話題となっていたなりが、基本的には静かな作品、もしくはちょっと変な作品が多く、あまり「ハリウッドばりのアクション映画を輩出する国」という印象を抱きづらいなりよね。

でも、「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」はそんなロシア映画の常識を覆すバリバリのアクション映画。「○○版マトリックス」と二番煎じ的なコピーが付けられた時点で「マトリックス」を越えるのは難しいのか、とも思ってしまうなりが、ティムール・ベクマンベトフ監督の優れた映像感覚に対して世界の著名監督が絶賛するなど、かなり期待の持てそうな作品なりよ。また、3部作の第1章ということで、

例えばクエンティン・タランティーノ監督。FLiXによると、「『ロード・オブ・ザ・リング』後、われわれを魅了するほかの映画など想像できなかったが、ティムール・ベクマンベトフのファンタジー超大作は違う。リドリー・スコットのように、ティムールはとてつもない映像作家だ。『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』は驚異的パワーを持つ長編大作だ」と大絶賛。3部作ということで「ロード・オブ・ザ・リング」を引き合いに出しているのかもしれないなりが、これはちょっと褒めすぎではないのか……と疑いたくなるような褒めちぎり方なりよね（笑）。

実際に公式ページで公開されている予告編を見ていたなりが、なるほど。この予告編だけパッと見せられたら、とてもロシア映画だとは思えない映像が繰り広げられているなりよ。そのままハリウッド映画だと言っても通用しそう。出演しているロシアの俳優は世界的には無名の人たちばかりなりが、それが逆に変な先入観を持たずに楽しむことができそうなりよ。ちょっとワクワクしてきたなり。

これまでのロシア映画のイメージとは全く異なる「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」。原作はロシアで250万部を超えるベストセラーなのでストーリーはしっかりとしてそうだし、先に上映されたロシアでは最高興収を記録した「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を打ち破る快挙を成し遂げたという話を聞けば、自ずと期待は高まってくるなりよね。日本での公開は4月から。楽しみなり。