「東京大学物語」で初監督、江川達也が映画化の狙いを語る。

2006/03/03 16:23 Written by コ○助

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やや主義・思想が前面に出過ぎるキライがあるため、好みがハッキリと分かれるタイプのマンガ家ではあるなりが、ファンからは絶大な支持を受けている江川達也。最近はあまり読まなくなってしまったなりが、かつてはコ○助も「BE FREE!」や「GOLDEN BOY」、「東京大学物語」などに読みふけっていた時期もあるので、時間が許せば現在執筆中の作品も読んでみたいなぁ、と常々思っているなりよ。「東京大学物語」のイメージが強かったせいもあり、今なお江川達也が単なるエロマンガ家という印象の人も少なくないようなりが、実際には「まじかる☆タルるートくん」から「日露戦争物語」まで、硬軟を描き分けることができるマンガ家なりよね。

そんな江川達也が、映画版の「東京大学物語」のメガホンを執っていることは各メディアの報道ですでにご存知の人も多いと思うなりが、nikkeibp.jpにインタビューが出ていたなりよ。原作を映画化するにあたってのこだわりや、なぜ自ら監督を務めることにしたのかなどについて語っているなりね。

「最初は原作どおり、“村上直樹”を主人公にして進めていたんです。ところが忠実に映画化すると、村上の妄想が長いので、2巻くらいで終わってしまう。中途半端にやるとつまらなくなるので、もともと漫画を描くときに構想していた遥を主人公にしました」
「遥が主人公だった原案を、青年誌に連載ということで村上直樹の視点に置き換えたので、原点にもどったということですね」
「絵は早く描けるし一人でもできるんで、便宜上、漫画を描いてますけど、理想としては映画表現をしたかったんです。何よりも実写が好き」

映画版は時間的な制約があるため、主人公を原作とは男女の視点を入れ替えて描かれているのが大きな特徴。でも、それは当初の設定に「戻った」だけと語っているなり。「東京大学物語」は1994年にテレビ朝日系で連続ドラマ化されたなりが、このときは稲垣吾郎が主演の、あくまでも原作に忠実な男性視点だったなりよね。同じ実写化ながら、映画版は女性視点で描かれているため、また異なった雰囲気の作品に仕上がっているようなりよ。

上映館はヤフームービーによると「シネマサンシャイン」(東京・池袋)と「小田原コロナワールド」(神奈川)の2館のみと寂しいなりが、「東京大学物語」のファンはぜひチェックしてみてくださいませ。

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