ほかのキャリアを圧倒する豊富な端末ラインアップで春商戦に臨むNTTドコモなりが、すでに発表済みの2機種（「SO902i」「N701iECO」）と、新たに久しぶりのPDC端末「N506iSII」を10日に発売することが明らかとなったなり。「SO902i」は発表から5か月、「N701iECO」は同じく3か月という月日が経過していたので「そろそろでは」との期待が高まっていたなりが、「N506iSII」はまったくのダークホース。多くのユーザーがFOMAにシフトしていくなか、電波状況などの問題でPDCでなければならないユーザーも少なからず残されているだけに、PDCの新機種発表は歓迎なりよね。

それでは発表された3機種の特徴やスペックを簡単にまとめておくなり。

［SO902i（ソニー・エリクソン製）］
・ソニー・エリクソン初のFOMA端末。
・262,144色表示に対応した1.9インチ全透過TFT液晶を搭載。
・動画手ブレ補正機能＆オートフォーカス機能付き318万画素CMOSカメラを搭載。
・波型のキー形状が特徴的な「ウェーブデザインキー」。
・「プッシュトーク」に対応。
・「iチャネル」に対応。
・「おサイフケータイ」に対応。
・外部メモリはメモリースティックDuo。
・「シムシティ3D for SO」をプリインストール。
・本体色はダークブルー×ブラウン、レッド×レッド、ホワイト×ホワイト。

［N701iECO（NEC製）］
・世界初のとうもろこし原料「ケナフ繊維強化バイオプラスチック」使用端末。
・愛知万博の際にNTTドコモのスタッフが試用。
・機能的にはすでに発売されている「N701i」と同等。
・65,536色表示に対応した2.3インチTFT液晶を搭載。
・125万画素のνMaicoviconカメラを搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・本体色はピンク×シルバー。

［N506iSII（NEC製）］
・回転二軸型形状の「リバーススタイル」を採用したmova（PDC）端末。
・262,144色表示に対応した2.4インチTFT液晶を搭載。
・130万画素のCCDカメラを搭載。
・カメラで撮影した文字を読み取る「日本語対応アクセスリーダー」機能搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・本体色はダークブルー、ライトパープル。

この3機種の中では、ソニー・エリクソン初のFOMA端末として注目されている「SO902i」を待ち望んでいた人は多いのでは。比較的コンパクトなストレート端末なのに、しっかり「おサイフケータイ」に対応しているのは魅力的なりよね。まあこの形状に対してはソニー・エリクソンファンの間からも賛否が出ているなりが、とりあえずFOMAのラインアップに「SO」が加わったことを素直に喜んでおくのが良いのではないかと。

「N701iECO」はかなりユーザーを選ぶ端末ではあるなりが、企業としての環境への取り組みをアピールしたいという狙いがあるので、語弊はあるかもしれないなりが、NTTドコモとしてはそれほど売れなくても良い端末と言えそうなりか。まあすでに「702i」シリーズも登場しているため、「N701i」と同等の機能というあたりで、魅力を感じる人はそう多くはないかもしれないなりね。

3機種の投入で、ますますラインアップに厚みを増したNTTドコモ。春商戦はauと互角に渡り合うのか、それとも圧倒的な差を付けて勝つのか。注目なりね。