「裸のシェフ」が巻き起こすイギリスの「給食革命」。

2006/02/21 15:40 Written by コ○助

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一時、日本でもかなり話題になっていたイギリスの大人気シェフ、「裸のシェフ」ことジェイミー・オリバーをご存知なりか? Narinari.comでも2002年頃に何度か話題にしていたので、古参の読者ならピンと来る人もいるかもしれないなりね。コ○助は「裸のシェフ」にハマってしまった時期があったなりが、最近はあまり大きな話題が伝わってくるわけでもないので、少々寂しく感じていたなりよ。あれから4年近くが経過し、結局日本では小さなブームしか起こすことができなかったなりが、本国のイギリスでは今、何やら大活躍の予感をさせる動きを見せているようなりよ。

と、その前に。ジェイミー・オリバーが何者なのかを簡単に説明しておくなりね。ジェイミー・オリバーはイギリスBBCの料理番組「ザ・ネイキッド・シェフ(日本でのタイトル名は裸のシェフ)」(※このタイトルは「素材を最低限 bare=naked におさえ、シンプルなレシピで楽しく料理をして欲しい」との思いから付けられた)に出演している美男子シェフ。軽快なトークと、手際の良い調理、私服でキッチンに立つその姿。全ての振る舞いが女性の心を捉える、カリスマシェフなり。日本ではケーブルテレビのチャンネル「LaLaTV」で「裸のシェフ」が放送されていたほか、ビデオやDVDも発売。東京・銀座の「アフタヌーンティー・ベイカー&ダイナー」ではコラボメニューが提供されていたことも話題となったなりね。イギリスでは国民的な人気を誇る、人気と実力を兼ね備えたスーパーシェフなりよ。

そんなジェイミー・オリバーが今、イギリスの「給食革命」に乗り出しているというなり。毎日新聞によると、イギリスの学校給食は、1980年代に全面的に民間業者に委託されてからは、子どもの好むファストフードばかりのメニューとなり、子どもの発育にあまり良い環境とは言えない状態となっているなりよ。なんでも、イギリスでは子どもの3分の1近くが肥満か太り気味という深刻な状況を迎えており、子どもの食生活を改善するには給食を変えるのが手っ取り早いと、ジェイミー・オリバーが改革に乗り出したなりね。

そして始めたのが「子どもたちにまともな給食を」を合言葉にした大々的なキャンペーン。このキャンペーンには27万人もの賛同署名が集まったほか、政府の重い腰を上げるのに一役買うこととなり、学校内でのチョコレートや清涼飲料水の販売禁止が決定。また、給食改善の施策のために440億円もの予算が計上されるまでに至ったというなりよ。こうしたキャンペーンの成果を受けて、ジェイミー・オリバーは「学校の調理設備の整備、調理師の教育など、給食改善には長い時間がかかる。私は今後もずっと“学校給食問題のスポークスマン”としてかかわっていくつもりです」と語っているなり。

単なる「超イケメン料理人」では終わらず、しっかりと社会問題に向き合い、行動をするのがジェイミー・オリバーの良いところ。これからもイギリスでの「給食革命」に取り組むと共に、またその活躍の報を日本にも届けて欲しいものなり。

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