欧米の健康ブーム受け、国内の「すり身」価格が上昇。

2006/02/21 14:14 Written by コ○助

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コ○助が好きな食べ物を羅列すると、必ずキーワードとして出てくるのが「すり身」を使った練り製品。かまぼこやさつま揚げ、ちくわにはんぺん、そして最近話題のフィッシュケーキや魚肉ソーセージに至るまで、「すり身」製品の数々に目が無いなりよ。たくさんの練り製品が存在し、それを使った料理が発達している日本に生まれたことを、感謝しない日はないなりね(少し言い過ぎ)。

でも、今、「すり身」がピンチに立たされているというなり。欧米では健康ブームが起きているなりが、このブームによって食習慣に対する意識も変化。肉よりも魚を食べる傾向が急速に広がっており、「すり身」の原料となるスケソウダラの価格が高騰してしまっているなりよ。かつてはスケソウダラのほとんどを消費していたのは日本人だったなりが、近年は欧米での消費量が増え、日本にはかつてほど量が入ってこなくなってしまったなりね。

加えて、以前から続く漁船の燃料の原油価格高騰もメーカーに打撃を与えており、日本の「すり身」製品は次々と値上げを余儀なくされることになっているのだとか。安くて庶民の味、とも言える「すり身」が徐々に高級食材への道を歩み始めている……とまでは言わないなりが、それでもマルハや紀文などの大手メーカーは価格を抑えるのに相当な苦労を強いられているというなりよ。

よく、同じような話としてマグロを取り巻く状況が語られることあるなりよね。かつてはマグロ、とりわけ「トロ」を珍重するのは日本人くらいだったものが、世界の健康ブームに乗るカタチで寿司が人気となり、世界中に寿司愛好者が増えたら、日本が「トロ」を確保するのが大変になった……という話。昔は放っておいても一番美味しい魚が日本に入ってきたなりが、今、そして今後はなかなか厳しい状況になるということは頭に入れておく必要がありそうなりよ。

そう遠くない将来、庶民の味でもある「おでん」の具から「すり身」が姿を消す……なんてことも、決してありえない話ではないなりね。食材の調達を海外に依存している以上、仕方のないことではあるなりが、「すり身」愛好家としては気が気でないニュースだったなり。

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