今さら聞けない疑問「地下鉄はどこから地下に入れるのか」。

2006/02/20 15:19 Written by コ○助

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毎日当たり前のように利用しているものでも、実は詳しくは何も知らない……なんてことはままある話なりが、この「地下鉄の車両はどこから地下に入れるのか」というトピックも、知ってそうで知らない、聞いたことあるようで聞いたことないことのひとつとして、よく話題に上るなりよね。コ○助は小学校の頃から地下鉄通学だったこともあり、昔は地下鉄の職員さんと雑談をすることが多かったなりよ。そのため、この疑問に対してはかなり若い頃から回答を知っていたなりが、exciteに「地下鉄はどうやって入れるの?」という記事が上がっているのを見かけたので、まだ明快な回答をお持ちでない人のために、少し見ておくことにするなりね。

車両の地下への搬入方法には、大きく分けて2つの方法があるなり。ひとつは地上の車両基地を持っていたり(東京メトロ丸の内線など)、JRなど地上の鉄道と相互乗り入れしている場合に、普通にレールに乗せて搬入する方法。もうひとつは地下だけですべてが完結している場合に、搬入専用の入り口から地下の車両基地までクレーンで下ろしていく方法。最近の新しい地下鉄は用地買収の問題などもあり地上に車両基地を作るのが難しくなっているため、後者の方法を採用する路線が増えているようなりよ。搬入口までは、深夜に工場から大型のトレーラーなどを使って運ぶのが一般的なりね。

もう少し詳しく搬入の方法に関する情報はないかといろいろと探してみたなりが、プロバイダの「DION」のホームページに掲載されていた「木曜日コラム 素朴な疑問」というコーナーに、そのものズバリ「地下鉄はどこから入れるの?」なる記事があったなりね。東京都交通局交通局(都営地下鉄)東京都地下鉄建設株式会社の広報資料を元に書かれた記事なので、非常に参考になる内容なりよ。要点を簡単にまとめておくなり。

・大江戸線の全線開業にともなう車両搬入の例。
・都立木場公園の地下に建設された車両基地に搬入を実施。
・地上の天井クレーンで車両を吊り上げ、地下の車両基地に搬入。
・搬入のペースは1日に2両、1週間に1編成(1編成8両)。36編成(合計288両)を搬入するのに約1年間を費やした。

ということで、慎重に、慎重を重ねて行われる搬入作業ゆえ、1日に搬入できるのはわずか2両だけ。開業前に1年近くの月日を費やして搬入されていたとは、知らなかったなり。

「地下鉄の車両はどこから地下に入れるのか」。この疑問を解決することはできたなりか? 子どもに聞かれたときの回答や、居酒屋トークのネタとして、しっかりと覚えておいて損はないなりよ。

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