三洋電機とノキアが携帯電話事業で提携、新会社設立へ。

2006/02/14 22:16 Written by コ○助

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世界の複数の市場を舞台にしている海外メーカーに比べると、日本市場を主戦場にしている国内メーカーは、どうしても市場が飽和状態になると苦しい業績にならざるを得ないのが現状。これまでは右肩上がりの契約者の伸びに押されるカタチで、海外市場をあまり視野に入れなくても各社がそれなりの業績を上げることができたなりが、近年は国内の契約者数の伸びが鈍化していることもあり、各社とも徐々に業績的に苦しい展開となり始めているなりよ。

その流れの中で、今年は番号ポータビリティの導入を前に、各キャリアとも端末ラインアップを拡充するべく海外からの調達を加速化。これまで競合として意識してこなかったサムスンやノキア、モトローラなどの世界の強豪とも正面からぶつからなくてはならず、国内メーカーは体力強化が急務と言われているなりね。

そして14日、携帯電話業界の大きな波となりそうな発表があったなりよ。それは三洋電機とノキアの提携。CDMA方式の携帯電話事業を展開する新会社の設立に向けて、両社が協議を始めていると発表されたなりね。かつてソニーとエリクソンが新会社「ソニー・エリクソン」を設立したときにも驚きをもって受け止められたなりが、それと同等のインパクトのある提携と言えるなり。

両社が提携に乗り出した理由はいくつかあるなりが、簡単にまとめると次のようなポイントが上げられるなり。

・ノキアは三洋電機の技術を活かし、日本市場を含めたCDMA市場での競争力を強化。
・三洋電機はノキアのブランド力や部品調達能力を活かし、世界のCDMA市場での競争力を強化。
・相互に補完しあうことでCDMA市場のシェア1位のサムスン超えを目指す。

今回の提携と子会社の設立は日本と世界のCDMA市場を狙ってのもの。日本でのCDMAサービスといえばauなので、当然、今後はノキアブランドの端末がau向けに投入される可能性があると考えても良さそうなりね。一応、現時点では三洋電機もノキアも、子会社のブランド名ではなく、従来と同じブランド名で端末を投入する方針だというなり。

こうした大手メーカー同士による提携は今後も有り得る話。業界再編の動きが徐々に加速していきそうなり。

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