マンガが無料で読めるサイト「464.jp」の運営者を逮捕。

2006/02/14 14:14 Written by コ○助

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「無料でマンガが5万冊読める」という触れ込みで、昨年後半に話題となったサイト「464.jp」。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「スラムダンク」「DEATH NOTE」「ワンピース」「NANA」「MONSTER」などの人気作品がズラリと並び、あたかもマンガ喫茶にいるかのような感覚で、自宅に居ながらにしてマンガが読めるという前代未聞のサイトにネットは騒然としていたなりよ。「464.jp」の存在は瞬く間に知られることとなり、一時はサーバが落ちるなどの盛況ぶりを見せたほどなり。

しかしながら、「464.jp」で公開されているのはどう見てもマンガをスキャナーで読み込んで公開しているだけの代物。これまでもヤフーなどのポータルサイトでマンガが配信されているなりが、「464.jp」は特に著作権者と交渉するわけでもなく、勝手にスキャンして公開しているのが大胆にして斬新だったなりね(笑)。合法的に公開されていないのは誰の目にも明らかで、著作権者や出版社の逆鱗に触れて潰されるのは時間の問題だと見られていたなり。

グレー……どころか真っ黒なサービスながらも、サービスを継続していた「464.jp」だったなりが、1月25日に「464.jp」のトップページに「お詫び」と書かれた文章が公開され、マンガの配信を停止したことが発表されたなりね。その理由は「出版社および漫画家の先生方々より配信停止要請をいただき当サイトも著作権契約をしておりませんでしたので上記の各方面にご迷惑をおかけしました」。具体的には講談社、集英社、小学館などの出版社や、秋本治、藤沢とおる、あだち充、高橋留美子、しげの秀一、井上雅彦、浦沢直樹などのマンガ家たちからクレームが入ったためだというなり。まあ当然の結果なりね。

そして、2月14日。ついに「464.jp」を運営していた村元寅次容疑者ら3人が著作権法違反(公衆送信権など)の疑いで逮捕されたなりよ。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、インターネットでのマンガ配信が著作権法違反容疑で摘発されたのは全国で初めてのケースだというなり。

朝日新聞によると、取調べに対して村元容疑者は「漫画喫茶の宣伝のために、1,2ページずつ公開したが、どうせ著作権法にひっかかるのならば全部公開しようと思った。後で著作権料を払えばいいと思っていた」と供述しているのだとか。1,2ページで止めておけば、こんな大ごとにはならなかっただろうに……。思い切りが良いというか、何というか。

村元容疑者ほど大胆な公開方法ではなくとも、ちょっとした出来心でマンガの一部をスキャンして公開している人はたくさんいるなりよね。いずれも著作権に触れる行為なので、心当たりのある人はお気をつけくださいなり。

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