米フロリダの空港で入国荷物から人の頭蓋骨が見付かる。

2006/02/12 13:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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5年前の9/11事件から、アメリカ全土の空港ではセキュリティの強化が一斉に実施されるようになりました。以前は国内線ならゲート近くまで乗客以外でも見送りが出来たのに、今はセキュリティのゲートを通過できるのは搭乗券を持った乗客のみ。しかもIDの掲示や、武器を隠し持っていないかなど靴の中まで調べられます。こういった飛行機に乗る前のチェックも厳しいのですが、また海外から到着した国際便の乗客もまた密輸がないかどうか、念入りに荷物検査があります。

さて先日フロリダ州の国際空港での出来事。ハイチからの到着便の荷物検査に忙しい係員が、X線のモニターに突如そこにはありえない影を見つけます。なんとそれは人の頭蓋骨。スーツケースを急いで開けてみると、確かにそこには泥にまみれた人の頭部が……。あわや殺人事件かなにかの凶悪犯罪か?ぎゃあ!

荷物の持ち主は、ハイチ国籍で米永住権所有者のマーレーン・セヴェラさん30歳。なんでもブードューと呼ばれる黒魔術に凝っている方らしく、その「儀式」に使用するためアメリカにその頭蓋骨を持ち帰ったのだとか。なんでも「悪霊」を退散させるために使うそうで、まあ彼女にとっては大切なものだったのかもしれません。しかも、これをどこで見つけたものかは定かではないのですが、どうやら彼女がその殺害に関わった可能性は少ないとのこと。でも普通、国際線で持ち運ぶかそんなもの……?

マーレーンさんは税関申告を怠った行為と、なぜか「機内危険物持ち込み」の容疑で現行犯逮捕。この罪状は最高だと15年の禁固刑が待っているほど重罪なんだそうです。何はともあれ、一番お気の毒だったのは頭部を発見したセキュリティの係員。本当に腰を抜かしたに違いないんですから……。

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