「海を汚さないで!」小瓶を流した男性に、発見者が手紙で苦言。

2006/02/08 09:47 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


ニューヨーク州はロングアイランド。大西洋に面したこの場所にお住まいのハーベイ・バーネット氏は、海をこよなく愛する船長さんです。昨年8月のある日、彼はアメリカの海岸からボトルを流したら、海流にのってどこまで届くのか知りたくなりました。そこでプラスチック製の小瓶に手紙をいれたものを5つ用意し、大西洋に流しました。まあロマンチックですな。

その後数ヶ月。年が明けた1月のこと、彼の手元に見知らぬイギリス人男性から手紙が届きます。きっとあの小瓶を拾った人だろうとワクワクしながら手紙をあけたバーネット船長。しかしその内容を読んでちょっとばかり困惑してしまったそう。

手紙の主は、英国南部の海岸沿いのドーセット在住のヘンリー・ビジェルスワースさん。彼はこうつづっていたのです。

「先日景色の美しいプール・ハーバーを歩いていたところ、あなたの小瓶を見つけました。あなたはこれを海流の流れや速度を実験するためだったと言うかもしれませんが、私にはそうは思えません。単なるゴミの放棄です」

なるほど、地元海岸の風景を愛するビジェルスワースさんにとって、そこら辺に落ちていたプラスチック・ボトルは景観を汚すモノ以外のなにものでもなかったのですね。そしてその小瓶の中にバーネット氏からの手紙が入っていたものだから、ちょっとチクリと意見を書いてやりたくなったのでしょう。

もちろん「楽しい実験」だと信じていた船長にとってはこのお返事はちょっとショック。それでもバーネット氏は、自分の家系図を調べるために、以前プール・ハーバーの近くを旅したことがあり、その偶然に不思議な縁を感じているとか。そのことを伝えるためにもぜひ先の英国紳士にお手紙を書くつもりだと語っているそうです。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.