阪神の林威助外野手、快音連発で「右翼戦争」に殴り込み。

2006/02/06 14:44 Written by コ○助

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昨年の日本シリーズでロッテに完敗を喫したものの、オフにはそれほど大きな補強をすることなく、セ・リーグ連覇に向けて2006年のシーズンを迎えることになった阪神。その方針の裏には、「1軍戦力はバランスが良く、補強した選手を起用する余地がない」「2軍にも有望選手が多く、補強するよりも育成を優先する」といったチーム事情があるなりね。もし、今季良い成績を残せなかった場合には「オフの補強を怠ったからだ」との声が出てくるかもしれないなりが、今のところ、この方針に異を唱えるファンは少ないなりよ。それだけ、今の阪神は充実した戦力が整っているということなりね。

そんな阪神の中にあって、かねてから「将来のクリーンアップ候補」として注目されてきた選手がいるなり。その選手は林威助(リン・ウェイツゥ)外野手。3月に行われる野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」には台湾代表として出場し、恐らく3番か4番を打つのではないかと見られている選手なりが、現在行われているキャンプにおいて、この林選手が目覚しい進化を遂げているという話が連日のように伝わってくるなりよ。

林選手は1979年生まれの27歳。若手というよりは、すでに中堅の選手なりね。台湾国籍の選手ながら、高校生の頃に日本の野球に憧れて福岡の名門・柳川高校に入学。高校では通算53本塁打を放つスラッガーとして注目され、近畿大学に進学後は1年春にいきなり首位打者を獲得するなど、その打撃センスの良さは一目を置かれていたなりよ。ただ、その後はけがもあって試合から遠のく状態が続き、2002年のドラフト7順目という低い評価で阪神に入団していたなりね。

ただ、けがも癒えた林選手は本来の素質をプロでも開花させ、2軍では主軸として活躍。1軍への出場は2004年からなりが、特に昨年は後半に大器の片鱗を見せ、8試合に出場、打率.417、1本塁打、2打点の成績を残しているなりね。そして、今年は1軍定着とさらなる飛躍を目指しているわけなりが、どうやらキャンプでは野手陣では最も調子が良いのではないか、というほどの好調ぶりを見せているなりよ。

なんでもフリー打撃と特打の双方を合わせて、69本ものサク越えを記録。このキャンプでの最多記録は、「4番候補」の浜中治外野手が記録した63本だったので、これを上回ったことになるなりね。これには岡田監督も「普通に打っていてもサク越えしていくな。狙っている感じじゃない。クリーンアップを打てる力はあると思うよ。それが後ろの打順なら、層が厚いということ」(サンケイスポーツより)とニンマリ。ただ、林選手はポジションがライトのため、浜中、桧山、スペンサーと共に「1枠」を競わなければならないなりね。いずれも甲乙付けがたい魅力を持った選手たちだけに、悩ましいところなりね……。

林選手に対しては、巨人の偵察部隊も「スタメンで20発? 調子よく出れればいける。可能性としてね。それだけのものはあるよ」(ニッカンスポーツより)と、警戒感を強めているなりよ。将来、クリーンアップを担うのは確実……というよりも、担ってもらわなければ困る存在だけに、今シーズンの活躍に注目しておきたいなりね。

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