プロレスラー知事を生んだミネソタ州、今度は吸血鬼が立候補か。

2006/01/16 12:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカは中西部のカナダ国境にあるミネソタ州。その語源は古くからこの地方に住みついていたアメリカ原住民ダコタ族の言葉で、「空の色に染まった水」なんだとか。ちなみにその「水」とは米五大湖のひとつスペリオル湖のこと。

さてこのミネソタ州ですが、日本の方にはそれほどお馴染みではないかもしれません。それでも1999年に元プロレスラーのジェシー・ベンチュラが州知事に選ばれたことで、一時は有名になったかと思われます。彼は2003年までその任期を勤めて引退しましたが、いわゆる初の「肉体派」政治家としてその土台を築き、後のカルフォルニア州のシュワルツェネッガー知事の当選にも影響を及ぼしたことは、いうまでもないでしょう。

ところでミネソタでは、来年1月に現知事ティム・パーレンティ氏が任期を終えるため、今年の秋には新たに知事選挙が行われます。で、その知事選になんと自称「吸血鬼」である男性が立候補を考えているというから驚きです。ジョナサン「ザ・インペーラー」シャーキー氏は、ベンチュラ氏と同じくプロレスラーを稼業としていた時期があったそうですが、その正体は悪魔崇拝のヴァンパイアだと語っているとか。それだけに神は忌み嫌う存在なのですが、それでも知事に選ばれた暁には「どんな宗教だったとしても敬意を示すつもり」だと、意外と柔軟な姿勢を(笑)。まあ、そうでなきゃ万人に受け入れられる存在にはなれないし。

その他の公約としては、殺人犯や幼児虐待犯が死刑の有罪になった場合、自ら彼らを串刺しにして処刑するだのと、やっぱり吸血鬼っぽく過激な発言を。ちなみに彼の名前の「ザ・インペーラー」というのは「串刺し処刑執行人」という意味があります。

シャーキー氏はこの発表を先週の金曜日に行ったのですが、もちろん「13日の金曜日」にあやかってのタイミング。なんでもサタニストの彼にとっては、これ以上のラッキー・ナンバーはなかったそうで……。なんだかなぁ。

何はともあれ、ヴァンパイヤ知事。まあ現実に当選はしなくても、この知事選挙にメディアの注目が集まるという意味で、それなりに面白いレース展開が生み出すのかもしれません。期待しましょう(そういう意味で)。

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