デーモン小暮閣下、NHK大相撲中継に出演。

2006/01/16 09:03 Written by コジマ

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元聖飢魔IIのボーカルでタレントのデーモン小暮閣下が15日、NHKの大相撲初場所の中継にゲスト解説者として出演したのだ。相撲通として知られる閣下は、「ファン歴300年」との公言に違わず解説の錦島親方(元敷島)や音羽山親方(元貴ノ浪)が舌を巻くほどの知識を披露。5時間の長丁場にも「紅白に出たときより感激した」と、宿願だった出演に感動していたようなのだ。

テレビをつけて相撲が始まったなと思っていたら、いきなり白塗りのおじさんが出てきてびっくりしたのだ。登場時のスーパーは「デーモン小暮閣下」。うーん、「閣下」まで芸名だったのを初めて知ったのだ。デーモン小暮閣下は、相撲雑誌「VANVAN相撲界」(ベースボール・マガジン社)で「デーモン小暮の吾輩は力士になりたかった」や「スポーツカードマガジン」(同)で「デーモン小暮閣下の諸君らに相撲の面白さを教えてやろう!!」などのコラムを執筆し、CS放送の相撲番組「劇戦!大相撲」では解説を務めるなど、芸能界一の相撲通といわれている。輪島の引退相撲も観覧したという閣下に、昨年11月ごろにNHKからラブコールを送ったことで出演が決定したのだとか。NHKの中継では今まで相撲関係者以外の解説はなく、ただでさえ派手なメークと衣装の閣下が出演するのは、依頼を受けたときに「ホントに?」と驚いたように、本人でも予想しなかったようなのだ。

当日は、午後1時からBS2、同3時15分からは総合に合計5時間出演し、BS2では東大相撲部出身で超相撲マニアの岩佐英治アナウンサーと、錦島親方がついていけないほどのマニアックな話を繰り広げていたそうなのだ。また、年齢不詳としている閣下について、アナウンサーが「昭和37年生まれ…」と明かし、慌てて「公表してません」と制止するハプニングも発生。これについて閣下は、「2度も言いやがって……」とつぶやいたのだとか。相撲に対する造詣の深さだけでなく、頭の回転の速さを遺憾なく発揮しおおむね好評だったようだけど、一部の好角家には不評だったようで、NHKに抗議の電話も入ったそうなのだ。まあ、万人がよいと思う状態にはなかなかならないということで……。

角界について、閣下は「伝統とは単に形式を保持していくことではない。それ以上に心を保持しないといけない。形式にこだわるよりもその中身が重要」とし、「相撲が変わった。伸び悩んでいた 。(日本人)力士が奮起した」と、角界の行く末案じていたファンとして、今の状況には多少なりともほっとしているようすなのだ。朝青龍や琴欧州などと握手を交わした閣下は、「受信料を払ってでも国技館に来るのは最高だ!!」「また来るぞ〜フハハハハ」と、おなじみの口調で両国をあとにしたとのこと。

ぼくは相撲に対する知識も愛着もそれほどないのだけれど、デーモン小暮閣下のような相撲に詳しく話も面白い人が解説を務めるならもっと中継を見たくなるなあ、と思ったのだ。あのメークと衣装は伝統を重んじる相撲ファンにとっては多少気になるのかもしれないけれど。ちなみに、ぼくの友達は閣下ら聖飢魔IIのメンバーと寝食をともにし、「とても紳士的でバイトにも気を遣ういい人だった」と言っていたのだ。素顔は「フツーのおっさんだった」そうだけど(笑)。それにしても、今回のNHKの試みに感心してしまったのだ。

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