仕掛け人が語る「第2日本テレビの目指すもの」。

2006/01/11 14:50 Written by コ○助

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「映像コンテンツの商店街」を旗印に、昨年10月からインターネットでの「放送」が始まった「第2日本テレビ」。テレビ局が本格的に手がける動画配信サービスとして注目を集めているなりが、12月12日には会員数が10万人、年末には15万人を突破するなど、順調に視聴者を増やしているなりね。12月22日から1月3日までは全コンテンツ見放題の「完全無料キャンペーン」を実施するなど、さらなる会員増加、視聴者拡大に余念がないなりよ。

そんな好調「第2日本テレビ」の仕掛け人は、「電波少年」のT部長としてその名をはせた日本テレビの土屋敏男氏。現在はVOD事業部長に出世し、日本テレビのネット戦略を統括する立場にあるなりよ。この土屋氏が見据える「第2日本テレビ」の未来について、読売新聞のインタビューに答えているなりね。興味深い内容だったので、少し見ておくことにするなり。

「きっかけは一昨年、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』のDVDシリーズが合わせて100万枚も売れたと聞いたこと。お金を払って観たいという人がそれだけいたことが驚きだった」
「よく無料視聴サービスの『GyaO』と比較されますが、明らかに手法が違うし、目指しているものも違う。『GyaO』は広い層を対象にインターネットでテレビをやろうという立場だと思いますが、「第2日テレ」のターゲットはもっと多様化した狭い層です」
「(第2日テレは)どこかで会員数を区切って、それなりの規模で運営できればいいです。雑誌みたいなもので、他のことをやりたくなったら、今度は『第3日テレ』を作ればいい」

インタビュー全体から感じ取れるのは、「第2日本テレビ」は決して万人受けする番組の供給を目的とはしていないこと。それはテレビがやれば良いことで、インターネットでの動画配信は、もう少しニッチな、インタビュー中の言葉を借りれば「50歳の女性にしか観せない番組」のようなモノも取り揃えていきたい、と考えているようなりよ。確かにインターネットのテレビ局を目指そうとしている「GyaO」とは、違う方向性で運営されているなりね。

「第2日本テレビ」ではどのような番組が放送されているのか気になる人もいると思うので、簡単にいくつかピックアップしてみるなり。

・「タイムマシーン屋」…過去のニュース映像を紹介。
・「爆発屋 岡本太郎大博覧会」…画家・岡本太郎を映像で体感。
・「電波少年&雷波少年あります」…過去の放送を配信。
・「ショートフィルム屋」…世界各国のショートフィルム。
・「スタジオジブリセレクトショップ」…ジブリセレクトの短編アニメ。
・「伊東家ランド」…「伊東家の食卓」の裏ワザをデータベース化。
・「モーヨン曜日占い」…タイのカリスマ占い師モーヨンの占い。
・「第三惑星放送協会・ブラックワイドショー」…人気深夜番組のネット版。

いずれもテレビの補完にとどまるわけでもなく、かといってネットの動画配信にありがちな安っぽい感じでもなく。それなりに力が入っているのが伝わってくるラインアップなり。でも、万人受けするものでは無いのは、一目瞭然なりね(笑)。ハマればハマりそうな番組たちなり。

今年は引き続き動画配信が注目される年。コンテンツも豊富に揃ってきたことだし、まだ未体験の人は、ぜひ一度、動画配信の世界に足を踏み入れてみてくださいませ。

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