ベールを脱いだ「Google PC」、その正体は「あの」ノートパソコン。

2006/01/07 19:51 Written by コ○助

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国際家電ショー「CES(Consumer Electronics Show)」の開催を前に、にわかに話題となっていた「Google PC」なる製品があるなり。アメリカの噂サイトだけでなく、ロサンゼルスタイムスなどもやや飛ばし気味のコラムを掲載していたなりが、その名の通り、検索大手のGoogleがOS部分の開発なども手がけた「格安PC」が登場するというものだったなりよ。これらの憶測に対してGoogle側は広報担当者が「そのような製品を発表する予定はない」とわざわざ否定の声明を発表。Googleが2006年というタイミングで「格安PC」に参入するメリットがそう感じられないこともあり、単なる憶測に過ぎないとの見方が強まっていたなり。

ところが。「CES」で行われたGoogle創業者のラリー・ペイジ氏の基調講演で、一度は否定したはずの「Google PC」が披露されたなりよ。詳しいスペックなどは明らかにされなかったなりが、ラリー・ペイジ氏が手にしていた「Google PC」は、昨年11月にお伝えした「あの」ノートパソコンだったなりね。そう、アフリカ諸国を始めとした途上国と先進国との「デジタルデバイド」を解消することを目的に、マサチューセッツ工科大学を中心に開発が進められた、あの「100ドルノートPC」だったなり。

ITmediaにこの基調講演の模様をレポートした記事が掲載されているなりが、簡単に要点をまとめておくなりね。

・「Google PC」は世界中で1億セットの販売を目指す。
・ラリー・ペイジ氏曰く「世界中の子供たちに使ってもらいたい」。
・「Google PC」に搭載されるとの噂の「Google OS」については、「そんなうわさあるの?」と回答。

ラリー・ペイジ氏が手にしていたのもモックアップだったので、まだまだ実際に製品としてカタチになるのは先の話かもしれないなりが、「世界中で1億セット」という高い目標を掲げているあたりからも、相当大きなプロジェクトであることがうかがえるなりね。ハードの部分はマサチューセッツ工科大学が、ソフトの部分はGoogleが。この強力な顔合わせから、何やら新しい大波の訪れを感じないわけにはいかないなり。

基調講演では「Google PC」のスペックの紹介は無かったものの、以前「100ドルノートPC」として発表されているスペックを見ておくなりね。システム構成は500MHzのプロセッサに1GBのメモリ、USBポート、フルカラーのディスプレイ、WiFi接続をサポート。ディスプレイの横に付けられたハンドルを回転させることで電力を得る手動発電を採用しているのが大きな特徴なり。本体デザインは「子どもが使うパソコン」をイメージして、緑と黄の可愛いカラーリングを採用しているなりね。

この「Google PC」プロジェクト、ただの「格安PC」とは趣が異なるので興味のある人も多いのでは。なにか新しい情報が入り次第、Narinari.comでもお伝えしていくことにするなり。

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