高知県酒造メーカー、「宇宙」日本酒を製造へ。

2006/01/02 15:24 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「宇宙酒」というのをご存知ですか? これは高知県酒造組合に加盟しているメーカー18社が製造している日本酒のこと。で、何が「宇宙」なのかといいますと、宇宙を旅した高知産の酵母や原料米を使っているからなのです。

この宇宙酒の計画は、2002年に「高知県宇宙利用推進研究会」(通称「てんくろうの会」)が企画したのが始まり。その努力が実り、昨年10月1日の「日本酒の日」にロシアのロケット、ソユーズによって厳選された日本酒の原料が打ち上げられました。約8日間宇宙ステーションに滞在し、無事地球に帰還。それが先月初め各酒造メーカーに届けられ、早速それを使った仕込が始まったそうです。

同県佐川町の「司牡丹」酒造では、宇宙酵母「CEL-19」と「AA-41」を使った純米吟醸酒が製造されます。720mlのボトルを約20,000本ほど作る予定で、値段は1本2,500円程度。1月末には予約受注を開始し、4月1日に発売となる予定だそうです。

ちなみにこの酵母、安全を考慮して遺伝子変化のない乾燥酵母が使われました。なので宇宙を旅したからといって作られたお酒は、普通のお酒と変わらないそう。それでも同組合では「夢とロマンを味わって欲しい」とコメントしているとか。

まあ話のネタには確かに面白いので、夜空を眺めながらこの宇宙酒を楽しむなんてのも、それはそれで味わいのある体験かもしれません。

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