年末年始は救急車の出動が急増するシーズン、その理由は?

2005/12/30 15:08 Written by コ○助

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コ○助が住んでいる場所は、近隣に都立広尾病院、虎ノ門病院、東京慈恵会医科大学附属病院、日本赤十字社医療センターなど、大きな病院があちこちにあることもあって、普段から真夜中でも「ピーポーピーポー」と救急車のサイレンがひっきりなしに聞こえてくる立地。サイレンの音があまりに日常に溶け込んでいるために、全く違和感を感じないほど感覚が麻痺しているなりが、最近は漠然と「今月は毎晩聞こえてくるなぁ」とは思っていたなりよ。毎晩どころか、日中も家にいれば救急車のサイレンが鳴りっぱなしの状態。それほど意識しなくても、否応なく「今月は倒れる人が多いようだ」ということが伝わってきているなりね。

でも、それもそのはず。東京消防庁によると、救急車の出動件数は例年12月が年間最多の時期になるようで、救急車が街を駆け抜ける機会が多いことが実際の数字で裏付けられているなりね。昨年の東京消防庁のデータから一例を挙げると、年間に急性アルコール中毒で搬送された人は14,582人であるのに対し、12月は1,727人に及び、約12%が12月に集中。忘年会やクリスマスパーティーなど、イベントが目白押しの時期なので、この数字には納得なり。

ただ、救急車の出動件数を増やしているのは急性アルコール中毒だけでは無いなり。寒い時期になると、シャワーを浴びるだけでなく、湯船に浸かる人が増えるために溺水事故による出動が急増するなりね。脱衣所と浴室、湯船と急激に温度が変化することで身体に負担がかかり、血圧が激変することは珍しくなく、高齢者を中心に事故になりやすい時期と言えるなり。

また、厳密には12月だけでなく、年始の時期も含めての話なりが、この時期は親戚が小さい子どもを連れて遊びに来るケースもよく見られるため、普段とは異なる環境での子どもの事故も少なくないようなりよ。例えば、たばこや医薬品などの誤飲事故。久しぶりに対面した大人同士が話し込んで、ちょっと目を離した隙に……というのは、よくある話なりよね。

さらに正月は、ニュースになることもしばしばの高齢者の餅事故。お雑煮の餅をのどに詰まらせて救急車で運ばれるケースが毎年報告されているなりが、救急車の出動のピークは実は元日という話もあるので、かなり深刻な事故と言えそうなりよ。祖父母など、高齢者と共にお正月を過ごすという人も多いと思うなりが、周囲もしっかりと目を配って、事故を防止してあげて下さいなりね。

今年はもう終わりなりが、来年の頭からいきなり救急車のお世話になることが無いよう、皆さん楽しい新年が迎えられることを祈っているなり。

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