フジロック・フェスティバルとともに夏の音楽フェスティバルの代名詞なったサマーソニック。また、冬フェスとしてエレクトラグライドとともに定着したソニックマニア。この2つのフェスを主催しているクリエイティブマンが来年4月、パンクスプリング（PUNKSPRING）とスプリンググルーヴ（SPRINGGROOVE）の2つの春フェス開催することを決定したのだ。パンクスプリングは名前の通りパンク／ロック中心、スプリンググルーヴはヒップホップ／R&B／レゲエなどダンスミュージック中心のフェスで、国内外のミュージシャンが招聘される見込み。さらに、それぞれの第一弾出演者が発表されたのだ。

ロックを中心にオールジャンルのミュージシャンが参加するサマソニ、ソニックマニアとは視点を変え、春フェスはよりジャンルを絞ったかたちとなったのだ。パンクスプリングは4月1日に東京公演（幕張メッセ）、2日に大阪公演（大阪城ホール）が行われ、スプリンググルーヴは4月1に大阪公演、2日に東京公演が行われる。その気になる出演者（29日現在）を見てみるのだ。

＜パンクスプリング＞
311、ザ・アカデミー・イズ．．．、バッド・レリジョン、BEAT CRUSADERS、ザ・リヴィング・エンド、MXPX（Magnified Plaid）、パニック！ アット・ザ・ディスコ、シュガーカルト、ゼブラヘッドほか

＜スプリンググルーヴ＞
ファレル・ウィリアムス、エリカ・バドゥ、ダミアン“ジュニア・ゴング”マーリー、ネイト・ジェイムズ（東京公演のみ）、ジム・クラス・ヒーローズ、MIGHTY CROWN（東京公演のみ）ほか

パンクスプリングの目玉は、メロコアの雄バッド・レリジョンとゼブラヘッドになるかな。ほかにもメロコアバンド、それも米国バンドが多いような……。うーん、UKバンドが一組も来なかったら、ぼくは興味が失せてしまうのだ。今後の発表に期待。そのなかでも注目なのは311とシュガーカルト。311のロックにレゲエを融合させたスタイルは大好きだし、シュガーカルトはキャリアのあるバンドだけど、今年11月のリリースされたビートルズのカバー曲「ア・ハーデイズ・ナイト」がすごくかっちょいいのだ。トヨタ・ラクティスのCMソングだったから、聴いたことある人も多いのでは？　日本からはフェスに精力的に出演しているビークルが登場なのだ。

一方、スプリンググルーヴは、今年ソロデビューしたスーパープロデューサーのファレル、ネオソウルの女王エリカ・バドゥ、ボブ・マーリーの末っ子ダミアンなど、こちらは話題満載の出演陣。ぼくはこちらのジャンルはちょっと門外漢なのだけれど、エリカ・バドゥには興味津々。また、世界的な人気を誇る横浜出身のレゲエグループ・MIGHY CROWNは注目なのだ。

昨年、今年と2月前後に開かれていたソニックマニアの開催が来年はないもようだし、春フェスの先駆けであるマジック・ロック・アウトが今年開催されなかったことを考えると、来年の夏フェスまで待てなかったファンにとっては朗報なのだ。でも今後の出演者によるけど、現時点ではあまり魅力がないなあ。先行販売は来月4日からイープラスとぴあ（パンクスプリングのみ）で受け付けするのだ。