今年の年末商戦、圧倒的な強さを見せている「ニンテンドーDS」。12月だけで100万台を上積みしたとも言われているほど、驚くべきペースで普及が進んでいるなりが、ついに国内の販売台数が累計500万台を突破したなりよ。任天堂の岩田聡社長によると、これまで日本で発売されたあらゆるゲーム機の中で、最も速く500万台を突破したのは「ゲームボーイアドバンス」の14か月強。「プレイステーション2」でも17か月を要したなりが、「ニンテンドーDS」はこれを上回る12か月と3週間で突破、先週末時点で544万台まで販売台数を伸ばしているなりよ。史上最も速いペースで普及しているハードと言えるなりね。

これほどまでに「ニンテンドーDS」がヒットしているのは、紛れもなく優れたソフトが次々と登場しているから。本体発売から1年の間に、100万本の大ヒットを記録したソフトは「nintendogs」「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」「やわらかあたま塾」「おいでよ どうぶつの森」の4本もあるなりね。いずれもこれまであまりゲームをしなかった層を上手く取り込んだことが大ヒットに繋がった理由なりが、そもそもの「ニンテンドーDS」のコンセプトが「難しすぎるゲームを極力単純なものに引き戻す」というものだったため、コンセプトに則ったソフトが上手い具合に市場に受け入れられたと言えそうなりね。

ミリオンセラーを記録した4本のうち、3本が続編モノではなく、全くの新作であることに岩田社長は「ミリオンセラーが連発し、しかもそれが新作ソフトということは、ゲーム業界始まって以来の現象。このほかにも100万本達成まであとわずか、というタイトルも複数控えており、まさにミリオンセラー連発と言える状況」と、「ニンテンドーDS」の成功に自信を深めているようなり。同時期に発売以来、ヒット作に乏しい状況が続く「PSP」陣営にとっては、うらやむような状況となっているなりね。

ちなみに、年末年始にかけて発売されるソフトで、ヒットが予測されるものをいくつか挙げておくと。

12月29日 「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」（任天堂）
01月19日 「バイオハザード　Deadly Silence」（カプコン）
01月26日 「英語が苦手な大人のDSトレーニング　えいご漬け」（任天堂）
02月09日 「右脳の達人 爽解！まちがいミュージアム」（ナムコ）
02月16日 「このクイズ野郎っ!!」（ナムコ）
02月23日 「聖剣伝説DS CHILDREN of MANA」（スクウェア・エニックス）
03月09日 「天外魔境II MANJI MARU」（ハドソン）

人気作の続編モノもあるなりが、基本的にはこれまでの売れ行き通り、脳力トレーニング系のソフトは安定したヒットを飛ばしそう。個人的には「えいご漬け」がかなり気になっているなりね。価格も安いので、「ちょっとやってみようかな」という気にさせてくれるのが嬉しいところなり。

来年は任天堂から次世代ゲーム機「レボリューション」が発売されるなりが、「ニンテンドーDS」との連携も当然視野に入れているだけに、「ニンテンドーDS」のさらなる普及が「レボリューション」の売れ行きを左右する可能性は十分。この勢いをどこまで持続させ、さらに伸ばしていくことができるのか、注目しておきたいところなり。今後も良質なゲームの投入に期待したいなりね。