NTTドコモが「低価格FOMA」を準備、店頭価格は1万円台半ばに。

2005/12/15 11:45 Written by コ○助

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2001年10月のスタート当初は契約数が伸びずに苦しんでいたFOMAなりが、今夏には1500万契約の大台を突破。端末ラインアップの充実とともに最近は順調に契約数を伸ばし、11月末時点では1800万契約に到達、次の大台となる2000万契約も目前に迫っているなりね。第3世代ケータイに限って言えば、11月の純増数はシェアトップのauが33万5300契約だったのに対し、NTTドコモは100万3900契約(電気通信事業者協会調べ)。独走状態だったauを猛追し、そろそろ背中が見えてきたなりよ。

この勢いをさらに加速させるべく、NTTドコモが来春に向けて投入準備を進めているのが「低価格FOMA」。現在、FOMAのラインアップは最新機能を搭載した「902i」シリーズと、簡易機能を搭載した「701i」シリーズ、「MUSIC PORTER X」や「DOLCE」などのコンセプトモデルの3カテゴリに分かれているなりが、「低価格FOMA」のカテゴリを新たに作ることで、合計4カテゴリでの展開を計画しているなりね。

読売新聞には「低価格FOMA」の具体的なイメージが紹介されているなりが、店頭価格は1万円台半ばを想定し、第1弾としてLG電子とNECの端末を投入するというなり。当初は2機種しか登場しないことを考えると、「90xi」シリーズや「70xi」シリーズのように大々的に展開するのではなく、近い将来に開発が停止するPDC「mova」の代替えとなるような端末を揃えておく、といったイメージなのかもしれないなりね。

ただ、そうなると「70xi」シリーズの位置づけが曖昧になるなりよ。当初「70xi」シリーズは「廉価版FOMA」との触れ込みで、「90xi」シリーズよりも機能を抑えて価格を下げたモデルと言われていたなりが、新たな「低価格FOMA」が投入されると、「70xi」シリーズはミッドレンジモデルに「昇格」することになるなりね。まあ確かに、「70xi」シリーズの新機種は店頭価格が2万円台からスタートするなど、決して「廉価版」とは言いづらいところではあるなりが、NTTドコモの戦略にはややチグハグな印象を抱いてしまうなり。

加えて、「70xi」シリーズの登場時にも指摘されたことなりが、「90xi」シリーズの最新モデルが発売されたあとの型落ちモデルが1万円以下で販売されることが珍しくない昨今、1万円台半ばで販売される「低価格FOMA」にニーズがあるのかという問題もあるなり。機能的には型落ちモデルのほうが優れているのに、「低価格FOMA」のほうが価格が高い、という逆転現象が生まれる可能性は否定できないなりよね。操作のしやすさや、使いやすさを追求したデザインなど、「低価格FOMA」ならではの特徴を全面に押し出した端末でなければ、新たにカテゴリを用意する意味がなさそうなり。

とはいえ、ほかのキャリアが太刀打ちできないような圧倒的な端末ラインアップを抱えることができるのはNTTドコモの強味。来秋始まる番号ポータビリティ制度を前に、ほかのキャリアがカバーできないユーザーのニーズを汲み取ろうという姿勢は評価できるなり。「低価格FOMA」としてどのような端末が登場するのか、楽しみにしておくなりか。

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