西武の西口文也投手、パ・リーグ初の3億円投手に。

2005/12/13 08:52 Written by コ○助

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入団2年目の1996年から2002年にかけて二ケタ勝利をマーク、これまでのプロ11シーズンで133勝を積み上げている西武の、そしてパ・リーグのエースとも言える西口文也投手。西武のエースといえば松坂大輔投手を思い浮かべる人が多いなりが、実績では西口投手のほうが上で、松坂投手が入団した1999年以降は2大エースとして西武を支えているなりね。2003年はけがの影響もあって6勝、2004年も10勝とピリッとしないシーズンが続いていたなりが、今季は17勝を挙げて完全復活。この成績を受けて臨んだ契約更改では、球団から1億円アップの3億円の提示を受け、パ・リーグの日本人選手初の3億円投手となったなりよ。球界全体だと、巨人の斎藤雅樹投手、工藤公康投手、桑田真澄投手、上原浩治投手、横浜の佐々木主浩投手に続く6人目。

西口投手は1994年のドラフト3位で立正大学から西武に入団。2年目に先発ローテーションの一角に食い込み、16勝10敗、防御率3.17の成績を残すなり。その後、今季初めて2点台を記録するまでは防御率は3点台以上ながら、15勝を2度、14勝を2度マーク。今季は自身最高の17勝5敗、防御率2.77の成績だったなりね。これまで獲得したタイトルはMVP(1997)、最多勝(1997、1998)、最多奪三振(1997、1998)、最多勝率(1997)、ベストナイン(1997、1998)、ゴールデングラブ(1997、1998)、沢村賞(1997)などなど。名実共に3億円プレーヤーに相応しい成績、実績といえるなり。

球団から大台の提示を受けた西口投手は、記者会見で「とりあえず、大台に行ってくれればいいと思っていた」と語るなど、その契約内容には満足な様子。ただ、西口投手がパ・リーグ初の3億円投手になったのも束の間、後には年俸2億5,000万円からの大幅アップが予想される松坂大輔投手の契約更改が控えていることから、3億円投手になったことについては「ふ〜ん、でも後に控えているからね」と素っ気ないコメントをしているなり。松坂投手も今季の成績(14勝13敗、防御率2.30)を考えれば、5,000万円以上のアップで大台を超える可能性もあるとの見方が強いため、西武は3億円投手を2人も抱えることになるかもしれないなりね。

ちなみに、野手も合わせた12月12日現在の3億円以上の選手は次のとおり。さすがに3億円ともなると、それほど人数はいないなりよ。

高橋由伸(巨人)3億4,000万円(※未更改)
上原浩治(巨人)3億3,500万円(※未更改)
古田敦也(ヤクルト)3億3,000万円(※未更改)
松中信彦(ソフトバンク)3億2,000万円(※未更改)
小笠原道大(日本ハム)4億円(※未更改)

西武は来季残留が決まったアレックス・カブレラ内野手とも2年総額14億円(出来高払い含む)という巨額契約を結んだと言われているだけに、経営面が少し心配なところ。年俸2億3,000万円の豊田清投手が巨人にFA移籍、年俸1億2,500万円の森慎二投手がポスティングシステムでメジャー移籍を決めたとはいえ、人件費の捻出が大変そうなのは素人目に見ても分かるなりよね……。身売りの話もチラホラと聞かれるなりが、何とか現状の戦力を維持しつつ、苦境を乗り切って欲しいものなり。

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